2011/03/26

オオカマキリの孵化#2:前幼虫



2006年11月下旬

室内飼育でオオカマキリTenodera aridifolia)の卵鞘が季節外れに孵化しました。
カマキリは前幼虫と呼ばれる状態で卵鞘を突き破って出て来ます(映像では出始めの例を矢印で示しました)。
黒く大きな複眼が目立ちます。
脱出し易いように流線型の体形で頭部が尖っています(卵歯)。
全身が薄い皮に包まれていて脚がまだ使えません。
芋虫のように卵鞘を這い下り、細い糸で尾端を固定してぶら下がると直ちに脱皮を始めます。
(「オオカマキリの孵化#3:前幼虫の脱皮@3倍速」へつづく)

【追記】
『ゲッチョ先生の卵探検記』p189-190より『動物系統分類学』を孫引きすると、
フ化直後に現れる幼虫は、蠕虫型幼虫と呼ぶ。頭頂は堅い革質の頭頂帽となっていおり、房室壁を破るのに有効である。卵鞘の外に出た蠕虫(ぜんちゅう)型幼虫のお尻には糸(孵化糸)がついていて、これで卵鞘からぶら下がる。




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