2010/12/25

コアシナガバチの栄養交換と蟻除け物質塗布



2010年7月上旬

コアシナガバチPolistes snelleni)の巣の定点観察。
巣盤の下から見上げると、成虫が幼虫と口移しで栄養交換していました。
続いて白い繭キャップの表面に腹部腹面を左右に擦り付けてアリ除け物質を塗布し始めました。
巣の背面はアリ除け物質で黒光りしています。
ワーカーの日齢は複眼の色で見分けられます。
複眼が黒い個体は羽化後間もない個体で、成熟すると褐色になります。




【追記】
松浦誠『社会性ハチの不思議な社会』を読むと栄養交換について解説した章があり、とても勉強になりました。
・この分泌物は、どの齢の幼虫にもみられるが、とくに終齢幼虫の分泌量が多い。 
・分泌量の少ない時は、成虫が大腮で幼虫の口もとを激しくかみほぐして、分泌を催促したり強制する。 
現在では「栄養交換」という言葉は、幼虫と成虫間の食物交換だけでなく、同じ巣内の成虫相互の食物のやりとりの意味も含めて使われていることが多い。 
・アシナガバチやスズメバチの幼虫の分泌物は、唾液腺から分泌される。(中略)この組成は、ヒトの乳のそれと非常によく似ており、高い栄養価のものであることがわかる。 (p179-181より引用)

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