オオモンクロクモバチの喧嘩
(承前)
クモの横で待っていると、オオモンクロベッコウ(=オオモンクロクモバチ;Anoplius samariensis)が偵察から戻って来ました。
草の葉の上に置いたクモの無事を確認しています。
そこへもう一匹のオオモンクロベッコウが飛来して喧嘩になりました。
二匹が地上で一瞬もつれ合った後にすぐ別れました。
昨年の失敗(麻酔事故)に懲りて、今回は蜂に個体識別のマーキングを施していません。
しかしすぐ獲物の元に戻ったので多分、獲物の主が勝って仲間を追い払ったのでしょう。
もしかして同種の蜂が狩った獲物を強奪することがあるのだろうか(労働寄生)。
その後、蜂は偵察のため辺りの草むらを歩き回ってから獲物が心配で戻り、傍らで休息しました。
このときクモに触れつつ腹端を曲げているように見えるが、毒針を刺しているかどうか映像では定かではありません。
曲げた腹部を左右に振ってクモに擦り付けているようにも見えます。
アシナガバチが腹部腹面の腺から分泌されるアリ除け物質を巣に塗布する行動を連想しました。
オオモンクロベッコウも目印のためクモに何かフェロモンのような物を擦り付けているのかな?と想像を逞しくしてみる。
▼その4に続く
オオモンクロベッコウが巣穴を試掘
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