2011/03/21

ゴマダラオトシブミ揺籃の飼育#1:幼虫



2007年5月中旬

観察記録です。
雑木林でコナラの葉先に出来ていたゴマダラオトシブミPhymatapoderus pardalis)の揺籃(落とし文)を見つけました。
葉先だけ巻き、切り落とさずに残すタイプの片裁型揺籃です。
採集して密閉容器で飼育開始。
揺籃をそっと解いたら中に幼虫と糞がありました。
観察後は葉を巻き戻して輪ゴムで止めるようにしました。
ところが、やがて食べ進んだ揺籃が脆くなり少しカビも生えてバラバラになると幼虫は外に出てしまいました。
脚が退化しているのか上手く移動できないようです。
カビの感染を心配して新しいコナラの葉を追加したりしましたが、無事に蛹化しました。
(つづく→「蛹の寝相」)



追記1
オトシブミ幼虫は限られた食糧から最大限に栄養を吸収するために糞食もするらしい。


【追記2】
『オトシブミ観察事典』p31によると、
オトシブミの幼虫は、2回脱皮をして3令幼虫にまで育つ。成長を終えた終令幼虫は、前蛹を経て蛹になる。


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