2011/02/14

ビジョオニグモ♀心臓斑の拍動




2010年11月下旬〜12月上旬

里山でビジョオニグモ♀(Araneus mitificus)が建物の白壁に止まり縮こまっていました。気温11℃
辺りに網や卵嚢などは見当たりませんでした。
左第一脚の歩脚を欠損しています。
捕獲して腹面を接写すると外雌器を認めたので成体と判明(体長9mm)。


腹背にある黒い心臓班の模様がマンデルブロ集合のフラクタルにちょっと似ていて自然の造形に感嘆しました。
(微妙に左右非対称ですけど。)
参考:カリフラワー特有の「フラクタル構造」が生まれるメカニズムが解明される

また、心臓斑の中央部で拍動が見られました。
美女が興奮したときにこの黒斑のパターンが変化するかどうか少し実験してみました。
しかし触れたり(警戒?)手乗りさせたり(体温上昇?)しても明確な変化が見られませんでした。
この時期は寒くてクモの活動性が低いため(寿命間近?)かもしれません。
鼓動が最も激しかったのは外雌器を接写するために炭酸ガスで麻酔した直後に撮った映像です。
一時的な酸欠状態に対する生理的適応として心臓、血管が拡張したのかもしれません。




数日間飼育すると、容器内で造網というほどではありませんが足場糸を張り巡らしました。
色々と観察出来て満足したので、余生を自由に過ごしてもらうため解放してやりました。




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