2022/10/06

川沿いの護岸で夜に下草を食べる夏毛のニホンノウサギ【トレイルカメラ:暗視映像】

前回の記事:▶ 川沿いの護岸を夜に駆ける夏毛のニホンノウサギ【暗視映像:トレイルカメラ】

2022年7月中旬・午後19:38 

トレイルカメラ(自動撮影カメラ)で監視している川沿いの獣道で夜に夏毛のニホンノウサギLepus brachyurus angustidens)が現れました。 
冒頭からコンクリート護岸の右上隅に座り込んで、下草を採食しているようです。(採食メニュー不明) 
ノウサギの採食シーンは初見で嬉しかったのですけど、肝心の口元が画角の外で残念無念。 
コンクリート・ブロックの隙間から生えた雑草の匂いを嗅いでいるだけかもしれません。 
そのままピョンと右へ跳んで川沿いを下流へ立ち去りました。
今思うと、現場でノウサギによる食痕の有無を探してみれば良かったですね。 

短い登場シーンを1/3倍速のスローモーションでリプレイ。



腐朽材に産卵するヨツスジハナカミキリ♀

 

2022年7月中旬・午後12:50頃・晴れ 

里山の湖畔に朽ちた丸太が並んでいました。 
伐採した枯木を玉切りにして一箇所に集めた木場のようです。 
そこへヨツスジハナカミキリ♀(Leptura ochraceofasciata)が飛来しました。 
(映像はここから。) 

長い触角で辺りを探りながら腐朽材の上をせかせかと歩き回り、立ち止まると腹端から産卵管を伸ばしました。 
産卵行動を始めたようです。 
初めは撮影アングルがいまいちだったのですが、ヨツスジハナカミキリ♀が少し歩いて移動してくれたので、産卵管がよく見えるようになりました。 
尖った産卵管を腐朽材に突き立ててグリグリ動かし、刺しています。 
♀は腐朽材のあちこちで産卵を繰り返していました。 
本種の産卵行動を観察するのは初めてです。

産卵を終えたヨツスジハナカミキリ♀が再び丸太の上を徘徊し始めました。 
急に鞘翅をパカッと広げると、飛び立ちました。 
飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 
私に向かって飛んできたので、咄嗟に手掴みしたら、あっさり捕獲することができました。
体長はXmm。 

鈴木知之『新カミキリムシハンドブック』でヨツスジハナカミキリを参照すると、
成虫は6〜8月に出現し、本州では両部やノリウツギ(中略)の花を訪れる他、朽ちた広葉樹の立ち枯れや倒木にも集まる。幼虫は腐朽材を食べて成長する。腐朽タイプを問わず、褐色腐朽材・白色腐朽材のどちらからも見つかる。幼虫で越冬し、春に材内で蛹化・羽化する。(p41より引用)
ちなみに、オオヨツスジハナカミキリという別種がいるらしい。 
ヨツスジハナカミキリとは別属で、幼虫の食樹が違います。 
今回の現場の周囲は雑木林で、スギやアカマツ以外の針葉樹(モミなど)を見かけたことはありません。


鈴木知之『朽ち木にあつまる虫ハンドブック』を紐解くと、「白色腐朽材内のヨツスジハナカミキリの前蛹」と題した写真が掲載されていました。
一般に朽ち木は、外見の色や状態によって3つに区別できます。腐朽タイプのちがいによって、それを利用する昆虫の種は微妙に異なります。(中略)

 

白色腐朽(白腐れ)
 白色腐朽菌には、カイガラタケやカワラタケなど多くの担子菌や、マメザヤタケなどの子嚢菌が知られています。広葉樹を腐朽させるものが多く、リグニンも分解するため、腐朽材の色は白っぽくなります。 (以上、p3より引用)

2022/10/05

後脚が生えてきたオタマジャクシの大群

前回の記事:▶ 山の泉で育つオタマジャクシの大群をすくって見る

2022年7月中旬・午後13:30頃・晴れ・水温17〜18℃ 

トレイルカメラで監視している山中の泉に10日ぶりにやって来ました。 
電池交換のついでに、池で育つ黒いオタマジャクシを観察します。 
アズマヒキガエルBufo japonicus formosus)の幼生ではないかと予想しているのですけど、どうでしょうか? 
今回は横着して、観察容器にすくうサンプリングをやりませんでした。

地下水の湧き水が溜まっている泉は水温が低く、そのためにオタマジャクシの発育が他の池よりもかなり遅れているようです。 
それでもオタマジャクシの変態が進行中で、後脚が伸びた個体が混じっていました。 
私が裸足で池に入水すると、長時間は浸かっていられないぐらいの冷たさです。 
赤外線レーザーの非接触式温度計で池の水温を測ると、17〜18℃でした。
 

ところが今回はうっかり気温を測り忘れてしまいました。 
オタマジャクシの大群が蠢いている岸辺は、日の当たらない木陰なのに水温が少し高いのが不思議でした。
冷たい地下水が湧き出してくる地点を避けてオタマジャクシは集結しているのでしょうか? 
変温動物のはずですが、オタマジャクシの大群の呼吸熱で周囲の水がわずかに温まるのかな? 

動画にたまたま写ったように見えたアメンボ(種名不詳)は、まさかオタマジャクシを襲って吸血するのでしょうか? 
この池ではアカショウビンという鳥がオタマジャクシを捕食しに通っていましたが、数で圧倒することでオタマジャクシの多くが無事に生き残りました。
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つづく→オタマジャクシの群れが池の中で日陰に偏って分布する謎

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