2026/01/05

日暮れに止まり木から飛び降りて地上の虫を狩るフクロウ【野鳥:トレイルカメラ】

 

2024年10月中旬・午後17:05頃・気温19℃・日の入り時刻は午後17:07 

平地の二次林にあるニホンアナグマの営巣地(セット)を自動センサーカメラで見張っていると、フクロウStrix uralensis)が日没直前に登場しました。 
この地点でトレイルカメラにフクロウが写ったのは初めてですが、以前に鳴き声を聞いたりカラスに追い回されている姿を見たりしていました。 



アナグマの巣口Rの横に生えた落葉灌木マルバゴマキ(別名マルバゴマギ、ヒロハゴマキ、オオバゴマキ)に留まったフクロウが、真下にある野ネズミの巣穴をじっと見下ろしていました。 
待ち伏せ猟を始めるようです。 

しばらくすると、フクロウは止まり木から地面に音もなく飛び降りました。 
両足の鉤爪で何か小さな獲物を捕らえたようですが、どうやら野ネズミではなく昆虫のようです。 
その場で食べると、左に少し移動して、落枝の上に留まり直しました。 

3分後にも監視カメラが再び起動したのですが、何も写っていませんでした。(映像は割愛) 
フクロウがセットから飛び立つ動きに反応して起動したようです。 

狩りの様子を1.5倍に拡大した上でリプレイ。(@1:02〜)


【考察】 
暗くなるのを待ち切れず、薄暮の時間帯にもフクロウは狩りをするのですね。
小さな虫を狩るフクロウは初めて見ました。

関連記事(2年前の撮影)▶ 

一時期はアナグマの営巣地で野ネズミが夜な夜なウロチョロ活動していたのに、最近ではほとんど見かけなくなりました。 
フクロウなどの捕食者によって次々に狩られてしまったのでしょう。
逆に、ネズミが大発生する場所というのは、捕食者が不在のいびつな生態系(生物多様性が低い)と言えます。


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・神垣健司『森の賢者 フクロウ

2026/01/04

山中で水溜りの岸を歩くニホンイタチ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年10月中旬・午後19:40頃・気温13℃ 

山中の湿地帯にある水溜りSに、ある晩ニホンイタチMustela itatsi)が久々に(4ヶ月ぶり)やって来ました。 
今回は水溜りSを泳いで近道したりしないで、水際の岸をぐるっと歩いて手前に立ち去りました。 

尻尾が胴体の半分よりも長ければ、チョウセンイタチなのだそうです。 


つづく→

チャイロスズメバチ♀が峠道に咲くゴマナの花で探餌飛翔

 

2024年10月上旬・午後13:45頃・くもり 

つづら折れで登る峠道の道端でチャイロスズメバチVespa dybowskii)のワーカー♀が低く飛び回っていました。 
キイチゴ類やアカソの群落が生い茂る法面の草むらをホバリング(停空飛翔)のようにゆっくり低く飛んで、獲物を探しているようです。 
耳を澄ますと、ハエのような羽音がかすかに聞こえます。 

白い花を咲かせているキク科植物はゴマナでしょうか?(同定用の写真を撮らなかったので、当てずっぽうです。) 
チャイロスズメバチ♀がゴマナ?の花蜜を吸うために着陸するかと期待したのですが、そのまま飛び去りました。 
獲物となる訪花昆虫がゴマナ?に来ていなかったからです。 

チャイロスズメバチ♀の探餌飛翔を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 (@0:24〜)
いつか狩りの決定的瞬間を撮れるまで、探餌飛翔をひたすら撮り続るしかありません。 


※ 蜂の羽音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。

2026/01/03

カモシカの溜め糞場に初登場のニホンアナグマ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2024年10月中旬・午後17:35頃・日の入り時刻は午後17:04 

里山の混交林にあるニホンカモシカCapricornis crispus)の溜め糞場sr2を自動撮影カメラで見張っていると、日没後にニホンアナグマMeles anakuma)が単独で現れました。 
この地点でアナグマは初見です。 
子別れした幼獣が新天地を求めて探索しているのかな? 

林床で溜め糞場sr2の匂いを嗅ぎ回っていました。 
私がミズナラ幹に新たに設置した給餌箱をアナグマは頻りに見上げています。 
(暗闇で給餌箱が見えているのではなく、気になる匂いを嗅いでいるのでしょう。) 
ちなみに、その黒い箱にはヒマワリの種子が詰まっていて、ニホンリスやヒメネズミが食べに来ることを期待しています。 
アナグマは手前にのそのそと歩き去りました。 

【考察】
ちなみに、別の場所にあるカモシカ溜め糞場sr1でアナグマがトレイルカメラに写ったことは一度もありませんでした。
まだ観察地点が少なすぎるのですが、もしかしてアナグマがカモシカの溜め糞場を避けて暮らしているとしたら、面白い話です。
一方逆に、アナグマの営巣地(空き巣)に何度も訪れて長居するカモシカがいました。

関連記事(4ヶ月前の撮影)▶ 


つづく→

キツリフネ種子の爆発的自動散布【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2024年10月上旬・午後13:10頃・くもり時々晴れ 

山麓の道端でキツリフネの黄色い花が咲き乱れる大群落を見つけました。 
一部の蒴果が熟して膨らんでいたので、前からやってみたかった種子散布の実演をしてみました。 
いつも持ち歩いているピンセットを取り出して熟果を挟むと、音を立てて勢いよく弾け、種子が飛び散りました。 
種子の放出直後、果皮が細長く裂けてクルクルっとコイル状に丸まり、ピンセットの先端に巻き付きました。 

※ キツリフネの種子が弾け飛ぶ音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


キツリフネの熟果は刺激すると一瞬で破裂して肉眼ではよく見えないので、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:26〜) 
スーパースローにすると、飛び散る種子がきれいに写っていました。 
しかし種子の色が茶色ではなく黄緑色だったので、まだ完全には熟していなかったのかもしれません。 
種子が完全に熟していれば、ピンセットで蒴果を強く摘まなくても、触れただけで破裂したはずです。 
さらに、熟した蒴果がよく乾燥すれば、触らなくても自然に破裂するのかもしれません。 

自動散布の実演がとても楽しかったので、面白がって何度も繰り返しました。 
この動画は(@2:45)で終わらせても良かったのですが、肝心の蒴果にピントが合わなかったNGシーンも最後に追加しておきます。 
私の貧乏性というか、編集で削除するのが惜しくなってしまいました。 
奥ピンでキツリフネ群落の様子も分かりますし、飛び散る種子に一瞬だけピントが合いました。 

身近な草木の実とタネ ハンドブック』を紐解くと、ツリフネソウとキツリフネの種子について解説してありました。
(キツリフネは)ツリフネソウと同じしくみでタネを飛ばす。タネの表面には(ツリフネソウよりも:しぐま註)細かい凹凸がある。(p66より引用)

(ツリフネソウは)タネが熟してもなお果皮の外層が伸び続けるため、内側に巻き込む力が加わり、実は瞬間的に破裂してタネが弾ける。
タネを飛ばすしくみはホウセンカと同じだが、タネの数は2〜3個と少なく、果皮も強く丸まる。(p66より引用)

この本でツリフネソウやキツリフネは「重力に逆らってタネを飛ばす」と書いてあったのですが、それだと種子が上向きに飛ぶことになってしまいます。
しかし、必ずしもそうではありません。
水平方向に大きな初速度を種子に与えることで、地面に落下するまでの滞空時間を稼ぎ、遠くまで射出しているのです。

さて、種子を自動散布する植物が弾性エネルギーを蒴果の中に溜め込むためのエネルギーは、どこから得ているのでしょうか?
Perplexity AIに質問した回答がこちらです。

種子を自動散布する際の「弾性エネルギー」は、結局のところ光合成によって得た化学エネルギーに由来する。植物が作った有機物を材料として細胞壁や組織構造を形成し、その乾燥や膨圧変化によって力学的なひずみ(弾性エネルギー)が蓄えられる。

エネルギーの出どころ

  • 植物は光合成で得たエネルギーを使ってセルロースやリグニンなどの細胞壁成分を合成し、果皮や種皮の厚さ・配向・層構造を作り込む。これらの構造が、後に収縮・反転して種子を弾き飛ばす「バネ」として働く。

  • 自動散布型の蒴果では、果皮細胞が乾燥して収縮したり、生きた細胞の膨圧が変化したりすることで内部にひずみエネルギーが蓄積し、ある閾値を超えた瞬間に急激な裂開と反転が起こるとされる。wikipedia

仕組みのイメージ

  • 乾燥収縮型(スミレ類など)の場合、果皮の内外で繊維の配向が異なるため、乾燥に伴って不均一な縮みが生じ、それがねじれ・反り返りを生み出す。これはあらかじめ光合成産物を使って作られた「構造設計」による受動的な力学現象と考えられる。wikipedia

  • 膨圧依存型(カタバミ類など)では、生きた細胞内の浸透圧調節にエネルギーが使われ、その結果として高膨圧状態が維持されることで弾性的な張力が生じ、刺激をきっかけに膜が反転して種子を飛ばすと説明されている。kinomemocho+1

要するに、弾性エネルギー自体は物理的には「水分状態や組織構造が生む受動的なひずみ」だが、そのひずみを生み出す材料と微細構造を用意するためのエネルギー源は、すべて光合成起源の化学エネルギーだと整理できる。


余談ですが、動画の冒頭でキツリフネの葉に形成された虫こぶ(虫えい、ゴール)が画面上部に写っています。(@0:00〜0:12) 
撮影中は気づきませんでした。
ネット検索で調べてみると、このタイプの虫こぶはキツリフネハオレタマゴフシと呼ばれ、キツリフネコブアブラムシ (Eumyzus gallicola)が寄生しているらしい。 




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2026/01/02

夜に山中の湿地帯を迂回するハクビシン【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2024年10月上旬・午後21:40頃・気温13℃ 

里山にある湿地帯の水場を自動センサーカメラで見張っていると、ある晩ハクビシン(白鼻芯、白鼻心;Paguma larvata)が現れました。 
水溜りSの対岸で下草が繁茂する緩斜面を登り、奥の林道に姿を消しました。 
顔は下草の茂みに隠れて見えませんでしたが、尻尾が長くて黒いのでハクビシンですね。 

この地点でハクビシンは初見ですけど、少し離れた地点の林道に設置したトレイルカメラに以前写っていたので、それほど意外ではありません。 


今回ハクビシンは水溜りSに立ち寄って水を飲むことはなく、湿地帯を迂回するように移動していました。 
もしかすると、初めて来たエリアを探索中で土地勘がない(水溜りの存在を知らない)のかもしれません。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 


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カメバヒキオコシの花蜜を吸うクロホウジャク(蛾)のホバリング【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2024年10月上旬・午後13:50頃・くもり 

峠道の道端に咲いたカメバヒキオコシの群落でクロホウジャクMacroglossum saga)が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 

停空飛翔(ホバリング)しながら薄紫の花から花へと忙しなく訪れて吸蜜しています。 
残像により翅の斑紋が見えるぐらい猛烈な勢いで羽ばたき続けていますが、羽音は聞き取れませんでした。 

クロホウジャクの吸蜜ホバリングを240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:13〜) 
停飛しながら、長い口吻の先をカメバヒキオコシの小さな花筒に器用に差し込んでいます。 


関連記事(4、13年前の撮影)▶ 

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