A1: ニホンリスがシラカシ堅果(ドングリ)を食べたり貯食したりしたという、種を特定した詳細な観察記録は、少なくとも公開された代表的な資料の範囲では確認されていません。buna+1
1. ニホンリスのドングリ利用に関する一般論
解説記事では、日本のニホンリスやキタリスは「タンニン含有率が高く渋みの強いドングリ類(カシ類)をあまり貯食しない」とされており、代わりにタンニンの少ないスダジイなどを好んで食べると書かれています。[buna]
ニホンリスの食性と貯食を調べた古典的研究(加藤 1985)では、主要食物としてオニグルミ、アカマツ種子、カラマツ種子などが挙げられており、利用樹種は22種報告されていますが、要約部にはシラカシ(あるいはカシ類堅果)への直接の言及はありません。[cir.nii.ac]
2. 「シラカシ限定」の記録が見当たらない理由の可能性
報告論文では、多くの場合「カシ類」「ブナ科常緑広葉樹」といった群として扱われ、個々のカシ種(シラカシ・アラカシ等)まで同定・記載していないことが多いと考えられます。[cir.nii.ac]
また、前述のようにカシ類ドングリは「ニホンリスはあまり貯食しない」とされ、研究者もクルミ類やマツ類など主要資源に焦点を当ててきたため、シラカシ利用があっても詳細に報告されていない可能性があります。[buna]
3. 現時点で言えそうなこと
公開されている代表的な研究・解説レベルでは、「ニホンリスがシラカシ堅果を食べる・貯食する」という種まで特定した観察記録は確認できませんでした。cir.nii+1
一方で、「カシ類のドングリは渋みが強いため、ニホンリスはあまり貯食しない」という記述があり、少なくとも「主要な貯食対象ではない」という方向の一般的見解は示されています。[buna]
4. フィールドで確認したい場合のヒント
シラカシ林・混交林で、リスが残した食痕(殻の割れ方、齧り痕の位置・パターン)を系統的に記録する。クルミやクリの食痕と比較すると識別しやすくなります。[iwate-shizen]
秋~初冬のリスの行動を継続追跡し、「運搬 → 埋設/樹上隙間への押し込み」といった貯食行動がシラカシ堅果で起きているかどうかを、個体ごと・樹種ごとに記録するのが有効です。[parks.or]
まとめると、「シラカシのドングリをニホンリスが利用するか」という点は、少なくとも文献上では空白に近く、「あまり貯食しないカシ類」の中の一例として扱われている可能性が高い、という状況だと考えられます。cir.nii+1
2026/02/14
シラカシ堅果の給餌箱を無視して貯食物を探すニホンリス【トレイルカメラ】
前回の記事:▶ 地中から貯食物を掘り出して持ち去るニホンリス【トレイルカメラ】
2024年11月下旬・午前9:40頃・晴れ
里山の林縁に転がっている年季の入った倒木の端に給餌箱を設置し、拾い集めたシラカシの堅果(ドングリ)を一杯に入れておきました。
昼行性のニホンリス(Sciurus lis)が給餌場に現れたのは、1週間も経ってからのことでした。
倒木のほぼ中央に乗って奥の方を眺めているリスの後ろ姿が写っていました。
倒木から林床にスルリと降りると、しばらく地面の下草(落ち葉?)を調べてから、再び倒木の同じ位置に登り直しました。
今度は向きを変え、監視カメラの方を向いてくれました。
倒木を伝って少し左へ移動すると、座って再び奥を見つめています。
ちょっと高い展望台から周囲を警戒すると、再び倒木から地面に飛び降りました。
手前の下草が邪魔でよく見えないのですが、どうやら地面を掘っているようです。
倒木に登り直すと、後足で立ち上がりました。
このとき空荷だったので、過去に隠した貯食物を掘り出した訳ではなさそうです。
お立ち台(倒木)から再び地面に飛び降り、手前の地面の同じ地点を何度も掘り返しています。
最後は手前に立ち去りました。
一連の行動を1.5倍に拡大した上でリプレイ。(@1:32〜)
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
【考察】
ニホンリスは見慣れない給餌箱に対して警戒しているのか、ドングリの詰まった給餌箱に一度も入ってくれませんでした。
そもそもあまり好きでもないドングリなんか眼中になくて、過去に貯食物(オニグルミの堅果?)を埋めた場所を思い出すのに苦労していたのかもしれません。
今季試した給餌実験の結論として、シラカシのドングリは野ネズミにもニホンリスにも人気がありませんでした。
念のために、もう一度ぐらい追試すべきかもしれません。
どうしてシラカシ堅果がリスに不人気だったのか、Perplexity AIに質問してみました。
Q1: ニホンリスがシラカシの堅果(ドングリ)を食べたり貯食したりする観察記録はあるか?
【アフィリエイト】
つづく→
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿