2022/09/22

川沿いの護岸を夜に出歩き少し木登りする野ネズミ【トレイルカメラ:暗視映像】

前回の記事:▶ 川の護岸で夜な夜な餌を探し回る野ネズミ【暗視映像:トレイルカメラ】

2022年7月上旬〜中旬 

川沿いのスロープ状の護岸が獣道として使われています。 
コンクリートのブロックが敷き詰められているのですが、夏はその上に雑草が伸び放題になっています。 
そこに設置した無人センサーカメラ(トレイルカメラ)に夜な夜な写る野ネズミ(ノネズミ)の活動をまとめてみました。 

シーン1:7/7・午前2:30 
画面下から登場します。 (赤い矢印に注目)
水際に立つニセアカシアの幹にトレイルカメラを固定しているのですが、野ネズミはその根元を少し登って姿を消しました。 


シーン2:7/10・午前3:58 (@0:18) 
画面右上隅のコンクリート護岸を右へ走り去りました。 


シーン3:7/12・午前2:28  (@0:27) 
ニセアカシアの根際にあるトンネル(※)から野ネズミが登場したものの、すぐに引き返してしまいました。 


シーン4:7/15・午前3:11・小雨  (@0:43) 
雨がポツポツ降る深夜に画面下を左から走って来た野ネズミが、ニセアカシア根元にあるトンネルに飛び込みました。 


シーン5:7/17・午後23:46  (@0:51) 
ニセアカシア根際のトンネルから出てきた野ネズミが幹を少し登ったものの、結局は地上へ降りました。 
コンクリート護岸の緩斜面をチョロチョロと走って上に登りました。 


※ ニセアカシアの木の根元を見下ろす撮影アングルの映像だけ見ると、根元に野ネズミが出入りする巣穴があるのかと思ってしまいます。 
改めて現場検証すると、事情が飲み込めました。 
トレイルカメラを固定したニセアカシアの根際の土が最近の川の増水によってゴッソリえぐり取られていて、根っこが露出していました。 
そんな状態のニセアカシアが倒伏しないのが不思議ですけど、しぶとく立ち続けています。
野ネズミは根っこの下の空間をトンネルのようにくぐって自由に通行することができるようになりました。 

勉強不足の私は、外見で野ネズミの種類を見分けるのに自信がありません。 
しかし行動面で決定的な違いがあり、木登りできる野ネズミと言えば、小型のヒメネズミApodemus argenteus)ということになります。 
大型のアカネズミApodemus speciosus)でもこれぐらいなら登れるのでしょうか? 
撮れた動画では本格的な木登りとは呼べそうにないので、悩ましいところです。


カバキコマチグモ(蜘蛛)♀♂ペアが同衾する葉巻住居を開けてみると…

 

2022年7月上旬・午後14:35頃・晴れ 

川裏の土手に生えたヨシの葉が四面体の形(三角)に巻かれていました。 
この特徴的な葉巻を少しほどいてみたら、中にはカバキコマチグモCheiracanthium japonicum)の♀♂ペアが潜んでいました。
(カバキコマチグモは)イネ科の植物を折り曲げて住居を作る。ふだんの住居は植物を三角形に折りたたんだ形であるが、♀が産卵用につくる住居はちまき状である。(馬場友希、谷川明男『クモハンドブック』p84より引用)
開封前の葉巻住居の状態も写真か動画で記録しておくべきでしたね。 
開封動画を撮ろうとしたのですが、カメラを構えると両手が使えなくなるので諦めました。 
強力な毒と大きな大顎を持つカバキコマチグモの住居を不器用な片手で開封するのは危険です。 

カバキコマチグモ♂が「何事か」と暴かれた三角葉巻の外に出て来て、周囲の偵察を始めました。 
触肢の先が膨らんでいることから、♂成体です。 
今回の♂個体は黄色いので、同属近縁種のヤマトコマチグモは除外できます。 
住居内には♀が潜んでいました。 

クモに手を噛まれないように注意しながら、ヨシの葉巻を更に開いてみました。 
異変を感じた♂は葉巻の上を走り回り、隣のヨシの葉へ避難してしまいました。 
その一方で♀は葉巻住居に隠れたままです。 
しばらくすると、♂も葉巻住居に戻りました。 

おそらく♂成体は亜成体の♀が脱皮するのを待っているのでしょう。 
その間、ライバルの♂に♀を奪われないように交接前ガードしているのです。 (配偶者ガード)

※ 近くを通りかかった選挙カーの騒音がやかましいので、動画の音声を消しました。 

カバキコマチグモは身近な蜘蛛で、面白い習性が色々とあります。 
飼育下で撮影してみたいテーマがいくつも残っているのですが、今季も忙しくて余力がありません。 
葉巻住居を採集せずにその場に残して帰りました。 
このぐらいの隙間ならカバキコマチグモはじきに糸で綴って葉巻住居を修繕し、再び籠城するはずです。 

後日現場を再訪したら、土手一帯が草刈りされていて、葉巻住居のついたヨシも無くなっていました。 
やはり、思いついたら躊躇せずに採集すべきですね。

2022/09/21

池に何度も飛び込んで水浴する2羽のヒヨドリ【野鳥:トレイルカメラ】

 

2022年7月上旬
前回の記事:▶ 古池やヒヨドリ飛び込む水の音♪【野鳥:トレイルカメラ】

トレイルカメラを設置した山中の泉に2日連続でヒヨドリHypsipetes amaurotis)が水を浴びにやって来ました。 

シーン1:7/9・午後14:34・晴れ・気温25℃ 
左岸から池の上に張り出したカエデの横枝にヒヨドリが止まっています。 
画角の外ですが、どうやら止まり木で羽繕いしているようです。 
しばらくすると止まり木から池に飛び込み、一瞬だけバシャバシャと水浴しただけですぐに元の止まり木に戻りました。 
「カラスの行水」よりも圧倒的に短い「ヒヨドリの行水」をもう一度繰り返しました。 

1/3倍速のスローモーションでリプレイ。 
水面で広げた翼を羽ばたかせて水飛沫を派手に上げています。 
ヒヨドリが池から飛び去るたびに、余韻のように水面には波紋が広がります。 


シーン2:7/10・午前10:02・晴れ・気温22℃ 
レンズに付着した水滴(雨または朝霧)が未だ乾いていませんが、よく晴れています。 
♀♂つがいと思われる2羽のヒヨドリがまるで競い合うように超時短の水浴を繰り返していました。 
水浴びの合間に休む止まり木は今回も画角の外です。 
止まり木から水場に飛び込みかけてもなぜか思いとどまり、池の上でホバリング(停空飛翔)しただけで止まり木に戻ってしまうことがあります。 
最後は2羽が同時に池の上で停飛したものの、水浴せずに飛び去りました。 
1/3倍速のスローモーションでリプレイ。 

※ 動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 

この池で水浴する野鳥の中で、ヒヨドリだけ異常に警戒心が強い(ように見える)のが不思議です。 
もはやDNAに刻み込まれたヒヨドリ独特の水浴行動になっています。 
もしかして、水が怖いのに我慢しながら水浴しているのかな?
臆病な個体が水場に潜む捕食者に襲われずに生き残ってきた、という自然淘汰を繰り返して進化したのでしょうか? 
捕食圧が無くなっても水浴時間が短いままなのが謎です。

ランダムに記事を読む