2024年1月中旬
シーン1:1/9・午後13:12・くもり・気温13℃(@0:00〜)
里山の斜面に植林されたスギ林で、ニホンカモシカ(Capricornis crispus)の塒 をトレイルカメラで見張っています。
画面の手前から右上奥に向かって斜面が下っています。
記録的な暖冬ですが、また少し雪が積もりました。
シーン2:1/12・午前3:00頃・気温-4℃(@0:04〜)
深夜に左から登場したカモシカ成獣の後ろ姿が写っていました。
スギ立木の方を向いて立ち止まったので、いつものように眼下腺マーキングするのかと思いきや、股間から小便を排泄していました!
放尿中の滴が光って見えます。
地面が雪で覆われているためか、放尿音は聞き取れませんでした。
小便をしただけで、同時に脱糞はしませんでした。
カモシカが塒 に排尿するとは意外でした。
小便によるマーキング(匂い付け)も一種の縄張り宣言だと思うのですが、眼下腺マーキングとどのように使い分けをしているのですかね?
今回の個体が、以前この塒で寝たニホンカモシカと同一個体とは限りません。
もし別個体なら、塒の主に対してかなり挑発的なマーキング行為ではないでしょうか。(〇〇参上! 〇〇見参!)
この塒から約20〜30m離れた地点に、カモシカの溜め糞場sr2があり、そこで小便跡も見つけています。
関連記事(半月前の撮影)▶ 雪山でニホンカモシカの蹄跡を辿ると溜め糞場を新たに発見!
用を足したカモシカ♂は、塒の地面(雪面)の匂いを嗅ぐと、振り返ってカメラ目線になりました。
今回も塒 で寝てくれず、左にゆっくり立ち去りました。
1.5倍に拡大した上で、排尿シーンをリプレイしてみましょう。(@1:07〜)
後ろ姿で排尿するカモシカの股間をじっくり見ても、外性器が見えません。
がに股で少しだけ腰を落として排尿したので、おそらく♂だろうと推測できます。
角が細いので、まだ若い個体のようです。
カモシカ♀および幼獣の排尿シーンを私はまだ見たことがありません。
関連記事(1、2、10年前の撮影)▶
落合啓二『カモシカの生活誌:十八歳の夏、僕は初めてアオシシに出会った』によると、
※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。
♂は後ろ足を開き気味にし腰を少し低くしておしっこをするが、♀はお尻が地面に着くくらいまで腰をおとす。これが典型的なおしっこスタイルである。(p46〜47より引用)
※ 排尿声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。
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