稲刈り後の田んぼ(刈田)で刈株から青々とイネの葉が再生し、しかも穂まで実っていることに気づきました。
私が子供の頃は二番穂というものを見た記憶がないので、ちょっと感動しました。
山形県は北国ですから、水田は一毛作です。
しかし最近は稲の品種改良が進んだせいか、温暖化の影響なのか、稲刈りが昔よりも早く終わり、山形県でも秋のうちに二番穂が出るようになったようです。
(それとも、昔から二番穂は生えていたのに、私に知識がなくて見過ごしていただけかな?)
この二番穂を収穫して何かに活用できたら、SDGsの観点からも良いはずです。
しかし山形県の二番穂は量が少な過ぎて、わざわざ手間隙かけて収穫して飼料やバイオマス燃料として利用するコストが回収できないのかもしれません。
おそらく種子食性の野鳥や野生動物が田んぼの二番穂を食べに来ているはずです。
例えば、渡来した白鳥の群れが刈田で採食しているのは、一番穂や二番穂の落ち穂拾いです。
ところがしばらくすると、二番穂が出た刈田の区画は、冬が来る前に再び耕耘されてしまいました。
翌年の春になったら田んぼに水を入れる前にどうせまた耕すのに、二度手間(トラクターの燃料費の無駄)ではないのかと、不思議でした。
AIのGeminiに質問してみると、色々と教えてもらえて勉強になりました。
二番穂にはイネの害虫などが潜んでいる可能性があるため、緑肥として土壌に漉き込んでしまうのだそうです。(土壌改良)
イネ農家としては、二番穂が出ると土壌の養分が無駄に吸い取られてしまうから、二番穂を早く土にすき込んで根絶やしにしたいのかもしれません。
稲孫、穭(ひつじ・ひつち・ひづち)は、稲刈りをした後の株に再生した稲。 いわば、稲の蘖(ひこばえ)である。 学術的には「再生イネ」という。 一般には二番穂とも呼ばれる。(中略) 稲の生殖細胞の減数分裂の際の気温が約18-20℃を下回ると不稔となることがある[3]。そのため温帯では成長しても穂が出ずに枯死してしまうか、不稔で中身が空のことが多い[1]。(wikipediaより引用)
イネ科の雑草でも草刈りされた後にたくましく再生しますから、別に珍しい現象ではないのですけど、 私にとって「再生イネ」を見るのは新鮮でした。
「二番穂」という用語をかろうじて知っていたぐらいで、他の呼び方は知りませんでした。
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