2024年1月上旬・午前6:00・気温1℃・日の出時刻は午前6:52
雪の積もった里山でスギの木の下でニホンカモシカ(Capricornis crispus)が寝る塒 を自動センサーカメラで見張っています。
暖冬のため、積雪がかなり溶けてしまっています。
画面の手前から奥に向かって斜面が下っています。
新年の夜明け前にカモシカの成獣がやって来ました。
個体識別ができていませんが、6日前にこの塒 で寝た同一個体が戻ってきたのかな?
斜めに倒れかけたスギ幼木に顔を擦りつけて、眼下腺マーキングしました。
雪面や露出した地面の匂いを嗅ぎながら塒に向かうと、垂直のスギ幹にも眼下腺マーキング。
口をもぐもぐしているのは、反芻のための咀嚼でしょうか。
塒に座って休むかと思いきや、再びスギ幹の匂いを嗅いでから、左の山側へに立ち去りました。
監視カメラの方をほとんど見なかったので、警戒したとは思えません。
5分後に別個体のニホンカモシカが同じ経路で(右下手前から)登場しました。(@1:47〜)
同一個体が塒に戻ってきたのではなく、小型で角も小さい若い個体(幼獣)でした。
斜めのスギ倒木を見上げたものの、まだ体高が低くて眼下腺マーキングしたくても届きません。
塒の地面から生えている細い落葉灌木の先に眼下腺を擦り付けてマーキングしました。
垂直のスギ幹の匂いを嗅いだだけで、そこには眼下腺マーキングしませんでした。
カモシカ幼獣も塒入りしないでスギの右を通り過ぎ、細い倒木の下をくぐって左奥へ向かいました。
※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。
【考察】
今回は塒で寝る姿を撮影できなかったのは残念です。
少なくとも、この地点は複数個体のカモシカが縄張りを巡回する獣道になっていることが判明しました。
塒で寝なくても、眼下腺マーキングする地点(サインポスト)として共有しているようです。
性別を見分けられませんでしたが、ほぼ同じ経路を同じ方向に歩いていることから、先行する成獣が母親で、後続個体はその子供ではないかと想像しています。
5分間も間隔が開いているということは、独立(子別れ)しかけているのかもしれません。
ニホンカモシカの母子が同じ塒で一緒に寝ることはあるのか、証拠動画を撮ってみたいものです。
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