前回の記事:▶ サンシュユ蕾の開花運動【5400倍速映像】
民家の庭に植栽されたサンシュユ(別名ハルコガネバナ、アキサンゴ、ヤマグミ)が完全に落葉した後も雪が降った後も、赤く熟した果実が枝先に残っていました。
長楕円形の熟果を少しだけ採集させてもらい、柔らかい果肉を洗い流して乾かし、細長い種子を得ました。
図鑑に書いてあった通り、「核は長さ8〜12mm、中央に縦の稜がある」という特徴がありました。(山渓ハンディ図鑑4『樹に咲く花:離弁花2』p655より)
冬の間に野鳥がサンシュユの赤い実を少しずつ食べに来るはずですが、まだ実際に観察できていません。
鳥はあまり好物ではないようです。
サンシュユの果実(液果ではなく核果)を丸呑みにした鳥は遠くに飛び去りますから、未消化の種子が鳥の糞と一緒に排泄されます。
『野鳥と木の実ハンドブック』p32によれば「(サンシュユの赤い実を)口に入れるとほのかに甘く、おいしい」とのことですが、私はまだ味見したことがありません。
これから種子散布の調査をする上で、比較対象として実物の種子の標本が必要になるので、身近な植物の様々な種子を少しずつ集めています。
これでもし、野生動物や野鳥の胃内容物調査や糞分析をしたときにサンシュユの種子が出てきたら、見分けられるようになるはずです。
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