2023年9月中旬・午後16:00頃・晴れ
郊外にある民家の裏庭で、草ぼうぼうの花壇(家庭菜園?)にマメ科植物が黄色い蝶形花(左右非対称)を咲かせていました。
その群落にウラナミシジミ♀♂(Lampides boeticus)が群がっていました。
花から花へ忙しなく飛び回り、口吻を伸ばして吸蜜しています。
訪花中は翅を半開きにするか、閉じていました。
横の車道を車が走ると、すぐに飛んで逃げてしまいます。
このマメ科植物の名前を私は知りませんでした。
まず、この群落が雑草なのか栽培品種なのか、分かりづらい状況なのです。
インゲンのような細長い豆果が実っていますが、インゲンほど立派ではありません。
茎が自立しておらず、蔓性であることに気づきました。
蔓の若い先端付近は緑ではなく、赤みを帯びています。
「9月に黄色い花を咲かせ、細長い実をつけ、蔓性であるマメ科植物」という条件でAIのGeminiに相談すると、ヤブツルアズキだろうと候補を教えてもらえました。
ノアズキの可能性は、豆果の形状が違うので除外できます。
アズキの原種であるヤブツルアズキの豆は食用できるらしいのですが、家庭菜園にわざわざ雑草のヤブツルアズキを植えて栽培しているのでしょうか?
昔はアズキを栽培していた畑を放置していたら、先祖返り(野生化)して蔓性に戻ったのかな?
アズキとヤブツルアズキは同種の変種扱いなので、交雑できるらしい。
アズキはふつう蔓なしだが、半蔓性のものもあり、原種は蔓性だったと推測される。(中略)ヤブツルアズキは、アズキの原種とも、アズキの栽培種が逃げ出して野生化したともいわれる。 (POINT図鑑『フェンスの植物: はい回る蔓たち』p158より引用)
ヤブツルアズキ:3出複葉+蔓 |
ヤブツルアズキ:3出複葉+蔓 |
ちなみに、ウラナミシジミは隣に咲いていたキク科のガーベラ?には全く訪花しませんでした。
ウラナミシジミ幼虫の食草はマメ科植物ですから、成虫はやはりマメ科のヤブツルアズキに好んで訪花するのでしょう。
産卵に来る♀を♂が待ち伏せしているのかもしれません。(動画公開予定)
ウラナミシジミがヤブツルアズキの蝶形花から飛び立つ瞬間を狙って、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:05〜1:30)
翅の破損状態に注目すると、複数個体を撮影していたようです。
例えばサムネイルの個体は♂ですが、性別を見分けられない個体も登場します。
ウラナミシジミの性別を見分けるには、翅表の斑紋をじっくり検討する必要があります。
晴れて気温が高いせいか、あるいは求愛行動に必死なせいか、ウラナミシジミの羽ばたくスピードが速すぎて、スーパースローでも翅表がしっかり見えないのです。
日差しが強すぎると、翅の角度によっては翅裏の斑紋が翅表に透けてしまうこともあって混乱します。
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