前回の記事:▶ 年末の雪山を夜に出歩くホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】
2024年1月中旬
シーン0:1/9・午後12:38・晴れ(@0:00〜)
雪の積もった里山でスギ植林地に残されたニホンカモシカ(Capricornis crispus)の溜め糞場sr1をトレイルカメラで見張っています。
画面の手前から奥に向かって斜面を見上げるアングルになっています。
林床の雪面にはスギの落葉落枝が散乱しています。
カメラの設置画角を失敗してしまい、肝心のカモシカ溜め糞は画面の左下隅になってしまいました。
♀♂ペアと思われるホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)の登場シーンを以下にまとめました。
シーン1:1/12・午前2:46(@0:06〜)
深夜に、2頭のタヌキが縦列で雪山の斜面を左下から右上へ横切ります。
雪面が硬く凍結していて、タヌキが歩いても足が潜りません。
先行する個体が立ち止まって、何かを始めました。
どうやら凍結した雪面を掘り始めたようですが、後ろ姿で前脚の動きが見えません。
最後は右の谷へと立ち去りました。
その間に後続個体は、穴掘りに夢中のパートナーを放って左へ行ってしまいました。
タヌキによる雪山での穴掘り採食シーンを1.5倍に拡大した上でリプレイ。(@1:05〜)
雪の下から苦労して掘り出した餌を結局食べたのかどうか、はっきり分かりませんでした。
例えば雪面を歩くセッケイカワゲラを見つけて捕食を試みたものの雪の中に逃げられたのではないか?と勝手に想像してみたのですが、タヌキは夜の暗闇で果たして小さな虫を見えるのでしょうか?(見えなくても鋭い嗅覚と聴覚でカバーできるのか?)
シーン2:1/15・午前5:30(@1:51〜)
雪が降る未明に1頭のタヌキが、スギの根元で雪面の匂いを嗅いでいました。
雪で埋もれたカモシカの溜め糞場sr1をうろついてから、手前へ立ち去りました。
左下から後続のパートナーが登場し、右上奥へ向かいました。
餌の乏しい厳冬期で飢えたタヌキはカモシカの糞塊を雪の中から掘り出して食べてもおかしくないかな?と予想しているのですが、食糞はまだ実際に観察したことがありません。
※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。
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