2023年12月下旬・午後13:20頃・晴れ
雪が積もった平地の二次林でエナガ(Aegithalos caudatus)の群れと遭遇しました。
完全に落葉したウルシの樹上で熟した果実(核果)を次々に食べています。
高木の下から見上げる撮影アングルなので、エナガのお尻しか見えませんが、逆にエナガは私に気づいておらず、無警戒で採食を続けています。
ジュリリ、ジュリリ…♪というエナガの鳴き声が聞こえますが、食事しながら鳴いてるのか、群れの別個体が鳴いているのか不明です。
ウルシの木に巻き付いて育ったツルウメモドキの赤い実も手前にあるのに、エナガは全く食べようとしません。
ウルシの実の方が美味しい(好み)のでしょう。
エナガを始めとする鳥がウルシの実を丸ごと食べて遠くに糞をすることで、ウルシの種子散布に貢献していることになります。
鳥がウルシの実を食べてもかぶれないのは何故なのか、何か対策(適応進化)しているのか、不思議です。
さて、このウルシ属の樹種を正確に見分けられるでしょうか?
山形県にハゼノキやヤマハゼは自生していないはずなので、除外します。
夏に葉や花を見ればたちどころに判明するのですが、落葉した冬だと一気に難しくなります。
樹高は目測で約10m近くありました。
実の表面が無毛で白い粉を吹いていないことから、ヤマウルシ ではなくウルシだろうと暫定的に判断しました。
ウルシだとすれば、昔に誰かが漆の樹液を採取するために植栽したのかもしれません。
次にヌルデの可能性を排除するのが、また難題です。
果柄が比較的長いので、やはりウルシでしょうか?
冬芽や葉痕で樹種を見分ける方法は全くの勉強不足で、写真に撮っていません。
ウルシ候補の木に登って、樹上にわずかに残った枯れ葉を調べに行こうか迷ったのですが、落葉後の冬でも不用意に木登りしたらかぶれる可能性が高いらしく、諦めました。
葉が出る季節まで待って定点観察し、もしヌルデだったら訂正することにします。
参考:「葉と果実によるウルシの仲間の見分け方」@山渓ハンディ図鑑『樹に咲く花:離弁花2』P288
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