2024年1月中旬
シーン1:1/9・午後13:12・気温13℃(@0:00〜)
雪が積もった里山で、スギの木の下にあるニホンカモシカの塒 を自動センサーカメラで見張っています。
画面の右端から左に向かって、スギの幼木が斜めに倒れかけています。
その状態でも枯死してはおらず、常緑の葉が茂ったままです。
林業の観点からは間伐の対象とすべきなのですが、カモシカにとっては塒の目隠しになっています。
シーン2:1/15・午後14:17・気温-4℃(@0:03〜)
雪がしんしんと降る昼間に、スギ斜め倒木に1羽のカケス(Garrulus glandarius)が止まっていました。
冠雪した枝葉に頭を突っ込んで、何かを探しています。
貯食していたドングリ(堅果)を咥えて上へ飛び去りました。
最後にカケスはスギ樹上の死角から下の雪面に素早く飛び降りました。
このときドングリを咥えているかどうか不明です。
その場でドングリを食べて(飲み込んで)しまったのか、それとも別な場所に隠し直したのでしょうか?
1.5倍に拡大した上で1/3倍速のスローモーションでリプレイしてみましょう。(@0:37〜)
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
【考察】
フィールドにトレイルカメラを設置すると、偶然に面白い映像がたまに撮れるのが、トレイルカメラの醍醐味です。
カケスが貯食物を冬に回収するシーンを初めて観察することが出来ました。
現場は山の斜面に植林したスギ林の上端部で、その上はカラマツ林となっています。
ドングリが実る樹種(ミズナラやコナラ)は隣接して生えていません。
したがって、ドングリ堅果がスギ斜め倒木の枝葉の中に自然に落ちて引っかかっていたはずがありません。
カケスが秋に近くの雑木林から拾ってきたドングリを、そこに隠しておいて、餌の乏しい厳冬期に記憶を頼りに取り出しに来たのでしょう。
前回の登場シーン(10日前の撮影)を慌てて見返してみたのですが、カケスが斜め倒木の枝葉にドングリを持ち込んで隠した証拠映像は撮れていませんでした。
スギの立木ではなく斜め倒木を隠し場所に選んだのは、覚えやすいようにするためではないかと思います。
スギ斜め倒木の枝葉にカケスの貯食物が大量に隠されているのかと期待して、後日、現場入りしたときに探ってみたのですけど、何も見つかりませんでした。
あちこちにドングリを1個ずつ分散して隠してあるのでしょう。(リスクヘッジ)
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