2023年12月下旬・午後13:10頃・くもり
初冬の雪山でニホンカモシカ(Capricornis crispus)のアニマル・トラッキングをしたら、嬉しい収穫がありました。
スノーシューを履いて雪面に残る蹄跡を辿って行くと、里山の通い慣れた山道から外れて横の山林に入って行きました。
しばらく進むと、スギの木の下に溜め糞場sr2を新たに発見しました。
周囲はスギ、アカマツ、カラマツなどの混交林で、倒木もゴロゴロあります。
糞粒の山(糞塊)が辺りに複数あるということは、カモシカが何回にも分けて(時間を空けて)排泄したということを意味しています。
糞粒にうっすらと雪が積もっているのは、少し古い糞塊と分かります。
雪に埋もれた糞塊の上を踏み荒らして歩いた蹄跡もあるので、(複数個体?の)カモシカが何度も溜め糞場sr2を通っているようです。
雪を溶かした小便の跡も残されていました。
カモシカが排尿した跡の雪は茶色に染まっていました。
小便の跡が見つかるのは積雪期ならではの収穫です。
残念ながら、今回見つけたニホンカモシカの溜め糞場sr2にフユユスリカは群がっていませんでした。
関連記事(1年前の撮影)▶
以前から別の地点で見つけていたカモシカの溜め糞場sr1は最近あまり使われなくなっているようなので、トレイルカメラでこっちを定点監視した方がよいかもしれません。
大町山岳博物館『カモシカ:氷河期を生きた動物』によれば、
カモシカは自分の行動圏の中に、何ヶ所も糞をする場所を持っている。同じ場所で何回も糞をするため、そこは糞で盛り上がっており、大きなものは直径1mくらいもある。このような場所をタメ糞場、あるいは糞場などと呼んでいる。(p16〜17より引用)
実はここからが本題です。
溜め糞場sr2から更にカモシカの足跡を辿って行くと…。
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