2023年12月中旬〜下旬
シーン0:12/11・午後12:55・くもり・気温21℃(@0:00〜)
シーン0:12/15・午前7:22・くもり・気温1℃(@0:03〜)
平地の落葉した二次林でニホンアナグマ(Meles anakuma)が越冬する営巣地(セット)を自動センサーカメラで監視しています。
シーン1:12/17・午前10:49・気温0℃(@0:07〜)
この日から雪が本格的に降り始めました。
暖冬でしたが、ようやく根雪になりそうです。
シーン2:12/19・午前9:28・くもり・気温0℃(@0:12〜)
かなり大雪が積もった後で、アナグマ営巣地(セット)の景色が一変しました。
深雪をかき分けて、茶色い毛皮のニホンイタチ(Mustela itatsi)が活動しています。
アナグマの巣口Lまで来ると後足で立ち上がり、右を見ています。
方向転換すると、ラッセル済みの細い獣道を通って左へ駆け出しました。
細いマルバゴマギの落葉灌木に雪が積もると、その重みで枝が折れ曲がり、営巣地の雪原に覆いかぶさっています。
これが撮影の邪魔になっているのですけど、遮蔽物のおかげで野生動物は身を隠しながら安心して巣穴に出入りできるのでしょう。
シーン3:12/19・午前11:46・くもり・気温2℃(@0:49〜)
約2時間20分後にイタチが再登場。
ラッセル済みの細い獣道を通って左から来たニホンイタチが、奥に向かいました。
立ち止まると、後足で立ち上がって姿勢を高くすると、辺りの様子を伺っています。
新雪をラッセルしながら進むかと思いきや、深雪にすっぽり潜り込んだまま、なかなか出てきません。
しばらくすると、画面左上隅の雪面からイタチがひょっこり顔を出しました。
辺りをキョロキョロ見回してから、再び雪の中に潜りました。
深い新雪の中にトンネルを掘って移動しているようです。
昼間に気温が上がると、マルバゴマギ落葉灌木の冠雪が少しずつ溶け落ち、折れ曲がっていた灌木が弾性で少しずつ戻ります。
シーン4:12/22・午前7:03・くもり気温-8℃(最低気温を更新)(@1:35〜)
3日後の朝、また新雪が積もった後で、雪は降り止んでいました。
イタチが雪原をラッセルしながら左へ向かいます。
細長い体で新雪の上を泳ぐように、しなやかな動きで移動していました。
途中からはラッセル済みの獣道を利用したようです。
【考察】
真冬(積雪期)のイタチは昼行性になるのか、夜間には全く撮れていませんでした。
この巣穴Lで越冬しているのは、アナグマではなくて、やはりイタチなのかもしれません。
「同じ穴の狢 」だとすると、アナグマは巣内で寝ているのかな?
雪で埋もれたアナグマの営巣地(セット)をイタチが勝手にうろついているだけなのか、それとも巣穴Lで越冬しているイタチが巣穴Lを拠点として活動しているのか、今のところ私には判断がつきません。
巣口Lが積雪の下に埋もれてしまい、野生動物(アナグマまたはイタチ)が巣穴Lに出入りするシーンが撮れなくなったからです。
トレイルカメラの設置アングルを変更すべきかもしれません。
隣接するスギ防風林にある根曲がり巣穴でもイタチが越冬しているようです。
どちらが越冬用巣穴として本命なのでしょうか?
ここアナグマ営巣地で越冬するイタチと別個体なのか、それとも同一個体が2つの巣穴を行き来しているのか、などと考え出すと問題がややこしくなるばかりです。
つづく→
0 件のコメント:
コメントを投稿