2024/04/05

アナグマの旧営巣地に来て採食する野鳥たち:シジュウカラ、キジ、キジバト【トレイルカメラ】

 

2023年7月中旬 

ニホンアナグマ(Meles anakuma)家族が転出した後の旧営巣地(セット)で昼間にさまざまな野鳥が登場しました。 

シーン0:7/7・午後16:21(@0:00〜) 
明るい時間帯にたまたま撮れた現場の状況です。 
トレイルカメラ旧機種のおかしな癖で、これ以降は昼間にフルカラーで撮れなくなってしまいます。 


シーン1:7/12・午前8:00頃(@0:03〜) 
シジュウカラ(Parus minor minor)らしき小鳥の群れが散開してあちこちで採食していました。 
右奥の灌木林内でキジ(Phasianus versicolor)が採食しながら、ゆっくりうろついています。 
キジの緩慢な動きが分かりにくいので、初めに5倍速の早回し映像でご覧ください。 
その後は等倍速でリプレイ。 


シーン2:7/12・午前8:52(@1:16〜) 
手前の細い枝に止まって羽繕いしていたシジュウカラが左へ飛び去りました。 
奥の地上では別個体のシジュウカラがアナグマの掘った巣穴Rl付近を啄んでいます。 

巣口Rに誘引されてずっと飛び回っている昆虫は、ハエやキイロコウカアブなどでしょう。 
アナグマ家族が転出した後も何か野生動物が巣穴Rに住み着いていることが、これらの双翅目の存在によって示唆されます。 
トレイルカメラの監視映像では、ホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)がときどき出入りしています。 


シーン3:7/13・午前11:00頃(@2:13〜) 
画面の左端で巣口Rから伸びる灌木(マルバゴマキ)に止まっていた野鳥はキジバト(Streptopelia orientalis)でした。 
初めは尾羽しか見えてなかったのですが、止まり木で向きを変えてくれると、首筋に特徴的な鱗模様がありました。 
強く湾曲したマルバゴマキの枝を伝い歩き、巣口Rに近づいています。 
地上に飛び降りそうなところで、録画が終わってしまいました。 

それとは別に、奥の林縁の地上でシジュウカラらしき小鳥が採食しています。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


2024/04/04

夜に一時帰還した旧営巣地で幼獣に毛繕いしてやるニホンアナグマ♀【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年7月中旬 

どこか別の巣穴に転出したニホンアナグマ♀♂(Meles anakuma)の母子が、生まれ育った営巣地(セット)に夜もときどき一時帰還するようになりました。 
採餌徘徊のついでに立ち寄るようです。
相変わらず、ヘルパー♂は付き添っていません。 
母親♀が幼獣に対他毛繕いするシーンをまとめてみました。 

シーン0:7/13・午後13:31・気温37℃(@0:00〜) 
シーン1:7/13・午後16:33・(@0:04〜) 
明るい日中にたまたま撮れた現場の様子です。 
2つのアングルから巣穴L、Rをそれぞれ監視してます。 


シーン2:7/13・午後20:49・(@0:07〜) 
画面の右で母親♀が1頭の幼獣の毛皮を舐めてやっています。 
対他毛繕いが済むと、♀だけ右へ立ち去り、幼獣2頭が巣口Rの匂いを嗅いだり付近をうろついたりしています。 


シーン3:7/13・午後21:02・気温22℃(@0:49〜) 
母親♀が先頭に立って獣道を右へ歩き始めました。 
横から見ると、腹面に乳首が見えます。 
立ち止まって体をボリボリ掻きました。 
次にその場で仰向けになり、毛繕いを始めました。 
そこに近寄ってきた幼獣を舐めてやります。 
幼獣たちはもう乳離れしているようで、各々が採餌しています。 


シーン4:7/17・午前2:59・(@1:49〜) 
4日後も夜にアナグマ母子が現れました。 
まず先に旧営巣地(セット)に到着した幼獣2頭が巣口Rを点検しています。 
奥の二次林から母親♀が遅れてセットにノソノソと登場。 
この個体は、暗視映像で見ると左右の目の大きさが不均等(右目<左目)なのが特徴です。 
離乳後も、腹面の乳房・乳首が発達しています。 

先に来ていた幼獣に巣口Rで♀が対他毛繕いをし始めたものの、遊びたい盛りの幼獣は左に駆け去ってしまいました。 
別個体の幼獣が暗闇で突進したら、垂れ下がる蔓に頭が引っかかって揺らしました。(@2:20〜) 
何事かと♀が振り返ってその幼獣を気遣います。 


シーン5:7/17・午前4:04・(@2:38〜) 
巣口Rで母親♀(右目<左目)が幼獣2頭に対他毛繕いしています。 
もう赤ちゃんじゃないので排泄の世話をする必要はなくなったと思うのですが、♀は幼獣の腰や尻の辺りを重点的に舐めてやります。 


シーン6:7/17・午前4:06・(@3:39〜) 
広場の奥の林縁に移動した♀が幼獣に対他毛繕いをしています。 
幼獣もたまにお返しで母親に毛繕いしているようです(相互毛繕い)。 
最後、アナグマの母子は右へ立ち去りました。 
戻ってこなかったので、アナグマ一家が昼間に休む巣穴はここではないことがはっきりしました。

夜明け前の暗い林内でヒグラシ♂たちが、カナカナカナ…♪と一斉に鳴き始めました。 
日の出時刻は午前4:26。 

※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。



獲物を求めて飛び回り、スギ大木の剥がれかけた樹皮の裏を調べるヒメスズメバチ♀

 

2023年7月中旬・午前11:30頃・くもり 

里山の山腹をトラバースする林道の脇でヒメスズメバチ(Vespa ducalis pulchra)のワーカー♀が探餌飛翔していました。 
本種はアシナガバチの巣を襲ってその幼虫や蛹を専門に狩るスペシャリストです。 
つまり、狩りモードのヒメスズメバチ♀はアシナガバチの巣を探しているのです。 
スギ老木の根元をホバリングで飛び回り、林床に下草として生えたチヂミザサの葉に着陸すると、枯れたスギ落ち葉の下に潜り込んだりしています。 

私が動画を撮りながら少し近づくと、ヒメスズメバチ♀はスギ幹の根元付近に取り付きました。 
樹皮を齧り取って巣材集めをするのかと思いきや、剥がれかけた樹皮の裏側へ潜り込みました。 
しばらくするとまた外に出てきました。 
このとき獲物の肉団子を咥えてなかったので、樹皮の裏側にアシナガバチの巣はなかったようです。 
そもそも私の経験上、樹皮の裏側の隙間になんかアシナガバチは営巣しそうにありません。

スギ老木への興味関心を失った蜂は、探餌飛翔に戻りました。 
ヒメスズメバチ♀の探餌飛翔を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@1:05〜) 
スギ林内を低空でジグザグに飛び去りました。

実は、まさにこのスギ大木のめくれかけた樹皮の裏側にカマドウマの大群が潜んでいたことがあります。 
もしもヒメスズメバチ♀がカマドウマを狩りにせっせと通っていたら大発見です。 

関連記事(2年前の撮影)▶ スギの樹皮の裏側に群生するマダラカマドウマ 


今思えば、剥がれかけた樹皮の裏側にヒメスズメバチが営巣していた可能性もありそうです。 
高見澤今朝雄『日本の真社会性ハチ』という図鑑を紐解いてみると、
ヒメスズメバチの営巣場所は、土中の空洞、樹洞、家屋の屋根裏、壁間など(p109より引用)
動画撮影後にスギ樹皮をめくって、しっかり確かめるべきでした。 

関連記事(6、10年前の撮影)▶  



【追記】
探餌行動とは限らず、創設女王が営巣地候補を探索していたのかもしれません。
剥がれかけた樹皮の裏側に樹洞があるのかと期待して潜り込んだとすれば、辻褄が合いそうです。
ヒメスズメバチは獲物となるアシナガバチの生活史と合わせるために、自らの営巣は他のスズメバチ類よりもかなり遅れて始めます。
しかし撮影した7月中旬にヒメスズメバチの創設女王が営巣地を探索しているのは、いくらなんでも遅すぎる気がします。


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