2019/09/18

室内に迷い込んで飛び回るヒメスズメバチ創設女王



2019年6月中旬・午後17:18

開け放しておいた窓からヒメスズメバチ♀(Vespa ducalis)が迷い込み、室内を飛び回り始めました。
巨大な♀なので、この時期だと創設女王と思われます。
自分の営巣地または獲物となるアシナガバチの巣を探索中なのでしょう。
ハチが苦手なヒトには、重低音の羽音が恐ろしげに聞こえるかもしれません。

ヒメスズメバチの創設女王だと冷静に見分けられれば、無闇にパニックになる必要はありません。
日本産のスズメバチ類の中でもヒメスズメバチはヒトに対する攻撃性が最も低く、しかも創設女王はワーカー♀よりも穏健なので、この状況では刺される心配はありません。
こちらが大騒ぎしたり下手に手出しをしたりしないで、窓を大きく開け放つなど脱出路を確保してやれば、独りでに出ていってくれます。
室内を暗くして外の方が明るい状況にするのも有効です。

室内を探餌飛翔するヒメスズメバチの女王蜂は、白い壁に立て掛けておいた迷彩ブラインドの絵柄に興味を示したようです。
野外の茂みと誤認してくれたのなら、ブラインドとして優秀だとお墨付きをもらったことになりそうです。


ヒメスズメバチ創設女王@室内飛翔

2019/09/17

路上に座り込んで動かないドバト(野鳥)



2019年6月中旬〜下旬

ハトの群れがよく集まる公園でカワラバト(=ドバト;Columba livia)が歩道に座り込んでいました。
こんな所でまさか抱卵しているはずはありませんし、今まで見たことのない体勢です。
立ち上がりかけたのに座り直し、胸元の羽毛を膨らませています。
私が正面から長々と撮っても動じず、瞬きするだけでした。
撮りながら私が鳩の横をゆっくり歩くと、さすがに警戒して立ち上がりかけたものの、また座り直しました。
頑としてその場を動きたくない様子です。
別個体が近くを通り過ぎても気にしませんでした。

野鳥がここまで無防備にヒトの接近を許すというのは、ヒトを信頼しているとも言えますし、野生を忘れて堕落した姿と言えるかもしれません。
極度の疲労(消耗)または空腹状態なのでしょうか?
あるいは逆に、不健康な肥満体型なのかな?
昔この公園ではドバトの群れに無邪気に給餌するヒトがよく居たのですが、最近では鳩の餌を販売しなくなりました。
たまに餌を持参して鳩にばら撒いているヒトがいると、「生態系のバランスを乱す身勝手な行為だから止めるように」とたしなめられるようになりました。
そのために公園に集まるドバトの数もかつてより激減しています。



ドバトa(野鳥)@路上+座位休息
ドバトa(野鳥)@路上+座位休息

「座り込んでいる鳩は脚を負傷して立てない個体ではないのか?」という疑問が浮かんだので、13日後に現場を再訪して撮り直しました。
この日は小雨が降る中、2羽のドバトが前回同様に路上で座り込んでいました。
互いに近くに座り、90°に向き合っています。
鳩が小声で鳴く声が聞こえますけど、どの個体が鳴いているか不明です。
私が動画を撮りながら強引に近づいても、なかなか逃げません。
最後は嫌々ながらも立ち上がって歩き去りました。
つまり歩行機能は正常で、怪我をしている訳ではないと分かり安心しました。
足輪を装着していないので、鳩舎で飼われているレース鳩でもなさそうです。

私の穿った推測ですが、一部の賢いドバトによる物乞い作戦かもしれません。
鳩が歩道で座り込みしていると、哀れに思った通行人が餌を投げ与えたりしそうですから、それで味をしめた可能性が考えられます。
性別を見分けられないのが残念です。

関連記事(5年後の撮影)▶ 怪我して飛べないドバトが裏庭で静養(野鳥)


ドバトbc(野鳥)@路上+座位休息

▼関連記事
山道でうずくまるキビタキ♀【野鳥】





↑【おまけの動画】
「鳩は近づいても逃げない」というのは、2019年M1王者のミルクボーイが漫才のネタにしていました。

2頭の♂に求愛されたヒメシジミ♀の交尾拒否行動



2019年6月中旬・午後15:41

川の堤防に咲いたキリンソウの群落でヒメシジミ♀(Plebejus argus micrargus)が訪花していました。
翅を半開きにしたまま吸蜜している♀を撮っていると、後方より同種の♂aが飛来しました。(@0:15)
♂aは♀のすぐ近くの花上に翅を広げて止まりました。

♀は翅を軽く震わせながら♂に向き直り、♂と正面から顔を見合わせてお見合いする格好になりました。
これは、♂に背後を取らせないため(マウント回避)に♀がやる交尾拒否行動の一つなのかもしれません。
ヒメシジミ♀♂は触角で互いに触れ合っています。
この間も♀は口吻を伸ばして吸蜜を続け、一方の♂は口吻を伸ばしていません。
この♂aの求愛行動は、かなり紳士的ですね。
翅を広げて美しい青色の翅表を♀にアピール(誇示)しているだけです。

そこへもう1頭のヒメシジミ♂bが左から飛来しました。(@0:41)
ライバル♂aが居るので諦めて飛び去ったかと思いきや、すぐにまた左から飛来しました。
ここから先は、多数の蝶が入り乱れてちょっとした狂乱状態になりました。
1/5倍速のスローモーションによるリプレイをご覧下さい。(@1:19〜)

ヒメシジミ♂bは♀の斜め右後ろの花に止まり、すかさず腹端を曲げて伸ばし♀との交尾を試みます。
先を越されそうになった♂aが慌てて♀の翅にしがみついて邪魔をします(交尾干渉)。
そのまま♂aも♀の左側から近づき、腹端を曲げて交尾を試みました。
花上の♀が翅を小刻みに素早く開閉して羽ばたき、腹端を持ち上げ交尾拒否の姿勢になりました。
お邪魔虫のヒメウラナミジャノメ♀♂(Ypthima argus)が乱入してきました。
ヒメシジミ♀は明瞭な交尾拒否姿勢のまま吸蜜を続けています。(色気より食い気)
♂aの方が先に飛び去りました。
♀に振られた2頭のヒメシジミ♂abは諦め切れないのか、近くのススキの葉や枯草に止まって待機しています。

ヒメシジミは翅の色から性別の判定が容易なので、配偶行動を観察するのが面白い蝶です。

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ヒメシジミの婚活(♀1♂3)@ウツギ花 @2014年6月中旬




ヒメシジミ♀@キリンソウ訪花吸蜜
ヒメシジミ♂@キリンソウ訪花吸蜜
ヒメシジミ♀@キリンソウ訪花吸蜜+交尾拒否+♂ab@求愛誇示
ヒメシジミ♀@キリンソウ訪花吸蜜+♂a@ススキ葉
ヒメシジミ♀@キリンソウ訪花吸蜜+♂a@ススキ葉

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