2019/09/17

路上に座り込んで動かないドバト(野鳥)



2019年6月中旬〜下旬

ハトの群れがよく集まる公園でカワラバト(=ドバト;Columba livia)が歩道に座り込んでいました。
こんな所でまさか抱卵しているはずはありませんし、今まで見たことのない体勢です。
立ち上がりかけたのに座り直し、胸元の羽毛を膨らませています。
私が正面から長々と撮っても動じず、瞬きするだけでした。
撮りながら私が鳩の横をゆっくり歩くと、さすがに警戒して立ち上がりかけたものの、また座り直しました。
頑としてその場を動きたくない様子です。
別個体が近くを通り過ぎても気にしませんでした。

野鳥がここまで無防備にヒトの接近を許すというのは、ヒトを信頼しているとも言えますし、野生を忘れて堕落した姿と言えるかもしれません。
極度の疲労(消耗)または空腹状態なのでしょうか?
あるいは逆に、不健康な肥満体型なのかな?
昔この公園ではドバトの群れに無邪気に給餌するヒトがよく居たのですが、最近では鳩の餌を販売しなくなりました。
たまに餌を持参して鳩にばら撒いているヒトがいると、「生態系のバランスを乱す身勝手な行為だから止めるように」とたしなめられるようになりました。
そのために公園に集まるドバトの数もかつてより激減しています。


ドバトa(野鳥)@路上+座位休息
ドバトa(野鳥)@路上+座位休息

「座り込んでいる鳩は脚を負傷して立てない個体ではないのか?」という疑問が浮かんだので、13日後に現場を再訪して撮り直しました。
この日は小雨が降る中、2羽のドバトが前回同様に路上で座り込んでいました。
互いに近くに座り、90°に向き合っています。
鳩が小声で鳴く声が聞こえますけど、どの個体が鳴いているか不明です。
私が動画を撮りながら強引に近づいても、なかなか逃げません。
最後は嫌々ながらも立ち上がって歩き去りました。
つまり歩行機能は正常で、怪我をしている訳ではないと分かり安心しました。
足輪を装着していないので、鳩舎で飼われているレース鳩でもなさそうです。
私の穿った推測ですが、一部の賢いドバトによる物乞い作戦かもしれません。
鳩が歩道で座り込みしていると、哀れに思った通行人が餌を投げ与えたりしそうですから、それで味をしめた可能性が考えられます。
性別を見分けられないのが残念です。


ドバトbc(野鳥)@路上+座位休息

▼関連記事
山道でうずくまるキビタキ♀【野鳥】





↑【おまけの動画】
「鳩は近づいても逃げない」というのは、2019年M1王者ミルクボーイが漫才のネタにしていました。


0 件のコメント:

コメントを投稿

ランダムに記事を読む