2025/01/24

落葉した枝とフェンスを伝って水路内に降りる若いニホンザル

 

2023年12月中旬・午後16:00頃・くもり・日の入り時刻は午後16:24 

山麓を流れる用水路の近くで、薄暗い夕方に若いニホンザルMacaca fuscata fuscata)と遭遇しました。 
 落葉した広葉樹(ブナ科?)の横枝が水路の上に張り出しています。 
その細い横枝に子猿が伏せた姿勢で私の様子を興味津々で眺めていました。 
子猿が上体を起こして振り返ったら、バランスを崩して木から落ちそうになりました。 
「猿も木から落ちる」衝撃映像が撮れるかと内心期待したものの、子猿はすぐに体幹と腹筋で体勢を立て直しました。 
気まずそうに(?)痒い膝を手でボリボリ掻いています。 
やがて横枝の上で方向転換すると、枝先から腕を伸ばして、フェンスの手摺に降りました。 

さて、この個体の性別はどちらでしょう? 
手摺を伝い歩いて上流に去るニホンザルの尻や股間をしげしげと見ても、若い♀の性皮なのか、若い♂の小さな睾丸なのか、素人にはよく分かりません。 
胸に乳首は見えませんでした。 
成獣なら発情期になると尻と顔が真っ赤になりますから、この個体は発情前の若い個体ということは分かります。 
若い♀と思っているのですが、もし間違っていたらご指摘願います。 

驚いたことに、最後は手摺から水路内に降りて、死角に消えました。 
田んぼに灌漑する農業用水路なので、秋の稲刈りが終わると冬の間は水を流さなくなります。 
水路の幅は2.5m、コンクリート岸壁の高さは1.6mでした。 
しつこく撮影を続ける私から隠れたかったのか、それとも空の水路内に何か餌を見つけたのかもしれません。 
すぐにまた水路内から自力でコンクリート岸壁を登り、手摺に戻っていました。(映像なし) 
実は群れの仲間と一緒にねぐらに向かって遊動しているのです。 

夏の間もこの個体群のニホンザルたちは、同じ水路に積極的に入っていました。 
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