2019年7月下旬・午前7:50
山麓を遊動する野生ニホンザル(Macaca fuscata fuscata)の群れに私がついて歩くと、水路の中からバシャバシャ、ジャブジャブと水音が聞こえました。
てっきり猿が朝から水浴しているのかと初めは思いました。
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実はこの日に出会った群れの中に体毛がぐっしょり濡れた個体が混じっていて、気になっていました。
山林の朝露で濡れたにしては濡れ過ぎだったのです。
そっと近づいてフェンス越しに覗いてみると、水路内に1頭のニホンザルが閉じ込められていました。
水路沿いを遊動しているうちに誤って水路に落ちてしまったのでしょうか?(水難事故)
私に気づくと警戒してパニックになり、水路から脱出しようと慌ててジャンプを繰り返しています。
しかし、水路の垂直なコンクリート壁は高くて、身体能力の高いニホンザルでもとてもよじ登れません。
実は4年前の夏に、この水路内で得体のしれない動物(哺乳類)の腐乱死体(溺死体?)を見つけたことを思い出し、心配になりました。
死骸は原形を留めないほど腐乱していて、何の野生動物か結局分からず仕舞いでした。
(骨格標本を得るために水路の底に降りて拾いに行く根性も当時の私にはありませんでした。)
ニホンザル?腐乱死体(溺死体?)@水路内 |
3年前には水路に落ちたサシバという猛禽類を無事に救出しています。
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水路に落ちて暴れるニホンザルを今度はどうやって救出しようか…と思案したものの、困りました。
幸い水路を流れる水量は少なく水深は浅いので、猿がすぐに溺れる心配はありません。
周囲では他のニホンザルも鳴き騒いでいます。
どうやらこのドジな個体は未だ経験が浅い(若い?)のでしょう。
落ち着いて対処すれば水路から脱出できるのに、私が来たせいでパニックになってしまったようです。
つづく→梯子を降りて用水路内の水を飲み苔を採食するニホンザルの群れ
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