2025/01/22

雪原の営巣地を夜に1〜2頭でうろつくホンドタヌキ:2月中旬〜3月中旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 




2024年2月中旬〜下旬〜3月中旬


シーン0:2/20・午後13:10・くもり・気温23℃(@0:00〜) 明るい昼間にたまたま撮れた現場の様子です。 
休耕地でホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が越冬する巣穴を自動撮影カメラで見張っています。 
異常な暖冬で積雪量が少なく、あちこちで地面が露出しています。 
少なくとも3つの巣口(左から順にL、M、R)が点在しています。 

タヌキが営巣地をうろつくシーンをまとめてみました。 


シーン1:2/20・午後23:14・気温2℃(@0:04〜) 
深夜に単独で登場したタヌキが営巣地をうろついています。 
巣口Lにゆっくり近づいたものの、中に入ったかどうか見届けられませんでした。 
個体識別ができていませんが、なんとなく巣穴の主ではなく、余所者のタヌキのような振る舞いです。 


シーン2:2/21・午後17:34・降雪・気温0℃(@1:04〜)日の入り時刻は午後17:26。 
雪が降る日没直後にタヌキが右へ立ち去ったのですが、監視カメラの起動が遅れてしまいました。 


シーン3:2/22・午後19:15・気温-1℃(@1:13〜) 
翌日の晩になると、雪は降り止んでいました。 
巣穴Rと手前の二次林を結ぶ足跡が新雪にくっきり残っているのに、残念ながらその様子が動画に撮れていません。 
タヌキの足跡よりも少し大きいので、ニホンアナグマですかね? 
(昼間に雪面が少し溶けて、タヌキの足跡が大きくぼやけただけかな?) 

左からタヌキの♀♂ペアが相次いでやって来て、監視カメラの前を横切りました。 
後続個体が巣口Rに寄り道したものの、匂いを嗅いだだけで右に立ち去りました。 


シーン4:2/24・午後23:40・気温-4℃(@1:47〜) 
2日後の深夜に監視カメラが誤作動?したようです。
晴れて静かな夜でした。 
雪面の足跡の状況を記録するために、残しておきます。 
野生動物の往来はなかったようです。 
雪が降らないと、古い足跡は次第にぼやけてきます。 


シーン5:2/25・午前1:47・気温-6℃(@1:51〜) 
翌日の深夜に♀♂ペアのタヌキが2頭同時に手前から現れました。 
巣口LMRの匂いをそれそれ順に嗅いで、巣口Mでペアが合流しました。 
巣口Rも念入りに調べています。 
この後、巣穴のいずれかに入ったかどうか、見届けられませんでした。 


シーン6:2/25・午前4:01・気温-7℃(@2:52〜) 
約3時間15分後に監視カメラがなぜか起動しました。(誤作動?) 


シーン7:2/29・午後23:23・気温2℃(@2:55〜) 
4日間で雪解けが急速に進んでいました。 
未明に♀♂ペアのタヌキが登場しました。 
1頭が巣口Rに入りました。 

その間、もう1頭は巣口Lの辺りで待っていました。 
右へ向かう途中で巣口Mの横で腰を屈めると排尿マーキングしました。(@3:24〜) 
排尿姿勢から♀と判明。 
最近キツネが出没しているので(映像公開予定)、対抗して縄張り宣言の匂い付けをしたのでしょう。 
その後、巣口Rに向かったのですが、パートナー♂の後を追って入巣Rしたかどうか見届けられませんでした。 


シーン8:3/11・午前1:10・気温-6℃(@3:55〜) 
次は3月中旬まで一気に飛びます。 
一面の銀世界に戻っていました。 

深夜に単独行動のタヌキが右から左へ雪原を横切りました。 
雪面は凍結していて、タヌキの足跡は残りません。 
もしかすると、巣穴MまたはRから外に出てきた直後なのかもしれませんが、その瞬間を撮れていませんし、足跡から推理することもできません。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


つづく→

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