2025/01/22

雪解けの始まった二次林に戻ってきたカケス【冬の野鳥:トレイルカメラ】

 



2024年2月中旬・午前11:00頃・晴れ・気温18℃ 


シーン0:2/9・午後13:02・くもり・気温17℃(@0:00〜) 
平地の二次林で、ニホンアナグマMeles anakuma)が冬眠する営巣地(セット)を自動撮影カメラで見張っています。 
雪が積もっても、左右に2つの巣口LRが開口しています。 


シーン1:2/19・午前10:57・晴れ・気温18℃(@0:00〜) 
10日間で、林床の根雪がだいぶ溶け、地面があちこち露出しています。 
まるで早春のような風景になりました。
今季は異常な暖冬で、降雪量が少ないのです。 

1羽のカケスGarrulus glandarius)がセットの止まり木に来ていました。 
アナグマの巣口Rから左に湾曲しながら伸びる落葉灌木マルバゴマキに止まって、雪解け後の露出した地面をじっと見ていました。 
止まり木をピョンピョン跳ぶように左へどんどん移動すると、今度はもう一つの巣口Lを覗き込んでから、左へ飛び去りました。 


シーン2:2/19・午前11:09・晴れ・気温20℃(@0:38〜) 
約12分後に、カケスがまた現れました。 
さっきと同じく、巣口Lの上に張り出したマルバゴマキの落葉灌木に止まってから、右へ飛び去りました。 
 しばらくすると、「ジェー♪」というカケスの鳴き声が画面の死角から数回聞こえました。 


【考察】 
カケスは留鳥のはずなのに、この地点でカケスが監視カメラに写ったのは久しぶりです。 
例年よりもかなり早く雪が溶けて林床の地面が露出したので、啓蟄(3月上旬)にはまだ早いのですが、獲物となる虫を探しに来たのでしょう。 

冬の積雪期にこの地点でカケスは一度も現れませんでした。 
秋の間、森のカケスがドングリ(堅果)をせっせと拾い集めて貯食していたのですが、冬の間にそれを掘り出して食べる行動は残念ながら一度も録画されませんでした。
低温下ではトレイルカメラの性能が落ちるので、そのせいで撮り損ねがあるのかもしれません。 


つづく→


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