2024年2月下旬〜3月中旬
休耕地で越冬するホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)の営巣地を自動撮影カメラで見張っています。
帰巣シーンをまとめてみました。
シーン1:2/29・午前5:32・気温-1℃(@0:00〜)日の出時刻は午前6:09。
採餌のために外出していた夜行性のタヌキが、夜明け前に右下手前(落葉した二次林)から独りで帰ってきました。
トボトボ歩いてきて、そのまま手前の巣穴Mに入りました。
暖冬のため雪がほとんど溶け去り、営巣地の手前側は地面が露出しています。
(奥には残雪が見えます。)
シーン2:3/11・午前4:55・気温-7℃(@0:31〜)日の出時刻は午前5:53。
雪が少し積もり、タヌキの営巣地は一面の銀世界に戻っていました。
雪面は凍結しているようで、タヌキが歩いても足跡が残りません。
左から戻って来たタヌキが巣口Lの匂いを嗅ぎ、振り返って身震いしてから手前の巣穴Mに入りました。
【考察】
同じ穴の狢 と言われる通り、アナグマとタヌキが同じ巣穴で暮らしていることになります。
(アナグマの入巣Mシーンは、映像公開予定)
巣穴の内部構造がどうなっているのか分かりませんが、少なくとも巣口Mは共有していることになります。
お互いに他者(別種)の侵入に対して寛容なのが不思議です。
自分で地中に深い穴を掘れないタヌキにとって、よほどの住宅難なのでしょう。
つづく→
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