2022/10/01

山中の水場に夜な夜な飛来するコウモリ(その4)【トレイルカメラ:暗視映像】

前回の記事:▶ 水場に着水する前にホバリングする夜行性コウモリ【トレイルカメラ:暗視映像】

2022年7月上旬 

山中の泉を自動撮影カメラ(トレイルカメラ)で監視すると、夜行性コウモリ(種名不詳)が頻繁に写ります。 
夜の池に飛来したコウモリが着水して水面に波紋が広がる瞬間に何をしているのか?、という昨季からの疑問を解き明かしたくて、しつこく撮影しています。 
水を飲んでいるのか、水浴びなのか、はたまた捕食行動なのか、気になります。 
この時期には4夜連続で飛来しました。 

シーン1:7/6・午後20:24・気温20℃ 
この日に飛来したのは、なぜか1回だけでした。 

シーン2:7/7・午後19:26・気温20℃ (@0:07) 

シーン3:7/7・午後20:08・気温20℃ (@0:25) 

シーン4:7/7・午後22:47・気温19℃ (@1:02) 

シーン5:7/8・午後19:29・気温19℃ (@1:10) 

シーン6:7/8・午後19:47・気温20℃ (@1:21) 
2頭のコウモリが続けて飛来し、池の上スレスレを代わる代わる何度も飛び回っています。 
同じコロニー出身のコウモリなのでしょうか? 
昼間のねぐらがどこにあるのか、どうやったら突き止められるでしょう? 
コロニーには夥しい数のコウモリが集結しているはずですが、一晩で多数の個体が水を飲むために代わる代わる池に飛来するのかな? 

シーン7:7/8・午後20:00・気温21℃ (@2:02) 

シーン8:7/9・午後19:54・気温20℃ (@2:12) 
此岸のカメラのすぐ上に被さるように、クモまたはザトウムシの仲間が静止しています。
(近過ぎて正体不明) 
コウモリの行動はいつも通りで、此岸のザトウムシ?を狙って狩ることはありませんでした。


シーン9:7/9・午後20:17・気温21℃ (@2:30) 

シーン10:7/9・午後20:44・気温22℃ (@2:48) 

シーン11:7/9・午後21:12・気温20℃ (@3:06) 
画面右上にザトウムシ?の歩脚の一部がどアップで映っています。 

シーン12:7/9・午後21:59・気温20℃ (@3:34) 

シーン13:7/9・午後22:10・気温20℃ (@3:42) 


依然として、捕食説を裏付ける決定的な証拠映像は撮れていません。 
お気に入りの着水地点が特定の何箇所かに決まっているようなので、飲水行動(または水浴)ではないかという個人的な予想は今のところ変わりません。 

この後、トレイルカメラの電源部が遂に故障して動かなくなってしまいました。 
カメラの防水パッキンが不良品だったのかもしれませんが、雨季でしかも常に湿度が高い水場という過酷な撮影環境なので、電池ボックスに水が入ってしまったようです。 
トレイルカメラを買い直すにしても、ここで自動撮影を続けるには雨よけのハウジングを自作する必要がありそうです。 
せっかく新しい機種を導入したのに、残念ながら短期間しか運用できませんでした。 
今後は旧型のトレイルカメラに戻して調査を続けます。 
(防水性能は旧機種の方が堅牢でした。) 

夜の池に飛来したコウモリが着水した瞬間に何をしているのか、という昨季からの素朴な疑問を解き明かしたいのですけど、トレイルカメラの暗視動画ではフレームレートが足りなくて結局よく分かりません。 
コウモリの飛翔が速過ぎて、説得力のある映像が撮れないのです。 
コウモリが口で着水しているのか足で着水しているのかも、はっきりしません。
無人撮影を諦めて夜に現地入りし、飛来するコウモリのストロボ写真をバシバシと徹夜で大量に撮るしかないか…と愚直な作戦を考えました。 
ところが、この水場には昼も夜もツキノワグマが頻繁に出没していることがトレイルカメラの記録で判明し、「無理だ!」と怖気づいてしまいました。 
財力があればテクノロジーを駆使した万全のクマよけ対策を現地に構築するのも可能ですけど、ちょっと現実的ではありません。 

つづく→

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