2022年7月上旬・午後22:25・霧・気温19℃
里山の水場を夜な夜な訪れるコウモリ(種名不詳)をトレイルカメラ(無人センサーカメラ)で撮影すると、また一つささやかな発見がありました。
前回の記事:▶ 夜の泉に飛来するコウモリは岸のザトウムシを捕食するか?【トレイルカメラ:暗視映像】
コウモリは池の水面を掠めるように低く飛んで一瞬だけ着水する行動を繰り返しているのですが、その合間にホバリング(停空飛翔)することがありました。
着水する前に超音波のエコロケーションで狙いを定めているのでしょうか?
てっきり水浴または水を飲むための行動だと思っていたのですけど、こうなると水中の獲物(水生昆虫やオタマジャクシなど)を狙っている可能性も復活しそうです。
それとも、右岸に生えた灌木の葉上に獲物となりそうな虫を見つけたのかな?
コウモリが灌木ギリギリを飛んだら木の葉が1枚だけ揺れました。(@0:06)
このとき虫を捕食したのだとしたら面白いのですが、羽ばたきの風圧で揺れただけかもしれません。
池に少し霧がかかっているため、飛行中にうっかり障害物にぶつかったのでしょうか?
コウモリは視覚に頼らないはずですけど、超音波エコロケーションが霧の発生に影響されるのか気になります。
霧がもっと濃くなったときにコウモリの飛翔に支障を来すのかどうか、今後も注目していきます。
後半に飛来したコウモリは別ルートを飛んだ(ホバリングなし)ので、別個体だと思います。
1/3倍速のスローモーションでリプレイしても(@0:20〜)、コウモリが暗闇での高速飛翔で何をしているのか、いまいち分かりません。
動画のフレームレートが25fpsでは不十分です。
ハイスピード動画240fpsは無理でも、せめて60fpsは欲しいところです。
↑おまけの動画
「Why Bats are Better Than Humans at Dealing with Viruses」by Smithsonian Channel
新型コロナウイルスのパンデミックの発生源がコウモリではないか?と疑われたこともあって、危険なウイルスを媒介するコウモリなんか見つけ次第、駆除・抹殺すべきだと暴論を吐く人がいます。
確かにコウモリは様々なウイルスを保菌していますが、不思議なことにコウモリ自身は症状が出ません。
その理由を科学的に研究することで、ヒトの医学(ウイスル感染の予防や治療)に応用することが期待できます。
中間宿主のコウモリを恐れる人の気持ちも理解できるのですが、コウモリのコロニーを安易に駆除して絶滅させてしまうと、ウイルスと共存する秘密が解き明かされる前に失われてしまい、人類にとって大きな損失です。
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