2022年7月上旬・午後15:45頃・くもり
里山の雑木林でマイマイガ♀(Lymantria dispar japonica)を見つけました。
林床の枯れた落ち葉の上で開いた翅を小刻みに羽ばたかせています。
この行動は飛び立つ直前の準備運動です。
大型の蛾や体重の重い蛾は飛翔筋を激しく動かして体温を上げてからでないと飛び立てないのです。
翅は新鮮で無傷なので、羽化直後なのかな?
ちらっと見えた腹部が太く、腹端の毛束も残っているので産卵前なのでしょう。
マイマイガ♀の羽ばたきが最高潮に達すると、案の定、飛び立ちました。
少しだけ飛ぶと、すぐ近くに生えた幼木にぶつかってしがみつきました。
その幼木を羽ばたきながら登ると、再び飛び去りました。
私が慌ててレンズをズームアウトしたら、カメラのトラブルが発生して再起動を余儀なくされました。
マイマイガ♀が飛び回る様子を撮れませんでしたが、近くの広葉樹(樹種不詳)の幹に止まり直しました。
樹皮が白っぽく、保護色になっています。
これから♂を性フェロモンで誘引するコーリングを行ったり、産卵したりするのでしょう。
夕方に照度が下がると、♀はこのように活動開始するのかもしれません。
(その一方で、♂は朝も昼もひたすら探雌飛翔しています。)
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