2022年7月中旬・午後14:10頃・晴れ
つづら折れの細い山道に沿って咲いたトリアシショウマの群落で見慣れないハバチが訪花していました。
翅を半開きで白い花穂を歩き回りながら吸蜜しています。
初めはてっきりアシナガバチの仲間かと思ったのですが、よく見ると腰の太いハバチでした。
背側から見ると、コアシナガバチ(Polistes snelleni)のワーカー♀にそっくりです。
横から見ると、腹部側面に黄色の点が左右1対あるのはフタモンアシナガバチの特徴を誇張したように見えます。
見事なベーツ擬態ですね。
頭楯が黄色いのは雄蜂♂だから(…とは限らない?)でしょうか。
薄緑色の尺取虫(シャクガ科の幼虫:種名不詳)も多数訪花していて、おそらくトリアシショウマの花を食べているのでしょう。
糸を吐いて花穂からぶら下がっている尺取虫もいました。
他には瑠璃色のハムシ(種名不詳)も花に多数群がっています。
尺取虫やハムシとニアミスしても、ハバチは全く無関心で花蜜を舐め続けています。
ハバチが近づくと摂食中のヒメトラハナムグリ(Lasiotrichius succinctus)が後脚を高々と上げて、ハバチを牽制しました。(軽い威嚇、占有行動)
ハバチがトリアシショウマの花穂から飛び立つまで待てず、同定のために採集を優先しました。
いつもお世話になっている「蜂が好き」掲示板にて問い合わせたところ、青蜂@管理人さんよりマエグロコシホソハバチ(Tenthredo analis)とご教示いただきました。
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