前回の記事:▶ 右目が失明したハクビシン【トレイルカメラ:暗視映像】
コンクリート・ブロックで護岸された川沿いの獣道を自動撮影カメラ(トレイルカメラ)で監視していると、ハクビシン(白鼻芯、白鼻心;Paguma larvata)が1頭または2頭連続で通りかかりました。
画角内で立ち止まるか歩行速度を緩めてくれないとカメラの起動が間に合わないので、1匹しか写らなかった日は先頭個体が通過したのを撮り損ねた可能性が高いと考えています。
過去には最大3頭が行動を共にしていたので、家族群から子別れした後なのかな?
毎回左から右に(川沿いを下流に)通過しており、逆に歩かないのも不思議です。
逆コースはどこか別の獣道を歩いていることになります。
シーン1:7/9・午後21:43
カメラの起動が遅れ、冒頭からすぐに画面右上隅に消えました。
右に走り去るハクビシンの長い尻尾だけが写っています。
シーン2:7/10・午後21:22 (@0:06)
画面左で光って見えるケヤキの葉の下からハクビシンがおずおずと登場しました。
初めからカメラを見上げて警戒しています。
2頭が縦列になって右に移動しました。
後続の個体は右目の光が失われていて、失明しているようです。
野生動物と言えども、土(泥)の道よりも乾いたコンクリート護岸の方が歩きやすくて好きなようです。
緩斜面のトラバースも苦にしません。
シーン3:7/11・午後21:28 (@0:30)
ハクビシンが登場する直前にガタッ♪と音がして、カメラの画角が少しずれました。
カメラが動くほどの強風は吹いていなかったので、トレイルカメラを設置してあるニセアカシアの木にハクビシンが登った可能性もありそうです。
2頭のハクビシンが約30秒の間隔を開けて獣道を右に移動しました。
右目を失明した個体が後ろをついて歩いていました。(@0:41)
実はシーン3は、ツキノワグマが通過してから2時間15分後でした。
熊の匂い(残り香)をハクビシンが気にする素振りは見せませんでした。
シーン4:7/13・午前00:31 (@0:57)
両目が健常な先頭個体が左から右へ足早に通過しました。
しばらくすると、右から同一個体が引き返して来ました。
遅れている後続の個体(右目を失明)を待って出迎えます。
2頭は鼻を一瞬突き合わせて挨拶してから、一緒に右へ歩き去りました。
隻眼の個体はやはり若干ハンディキャップがあるのか、いつもパートナーの後から遅れてやって来ます。
隻眼という分かりやすい特徴があると私でも個体識別ができるようになり、観察がますます楽しくなります。
次は性別を知りたくなるのですが、なかなか外性器を見せてくれません。
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