2025/10/24

岩塩に興味津々で木に登る夏毛のホンドテン【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2024年8月上旬 

シーン0:8/1・午後15:01・晴れ(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたま撮れた現場の状況です。 
里山でスギと雑木の混交林にあるニホンカモシカの溜め糞場sr2を自動撮影カメラで見張っています。 

新たな試みとして、ミズナラの幹に岩塩プレートを設置してあります。 
ホンドテンMartes melampus melampus)の登場シーンをまとめてみました。 


シーン1:8/1・午後20:55(@0:03〜) 
晩に獣道を右?から来た夏毛のテンがカモシカの溜め糞場sr2に立ち止まって林床の匂いを念入りに嗅ぎ回っています。 

ふと見慣れない物を見つけたテンが、ミズナラの幹に前足を掛けながら後足で立ち上がりました。 
そのまま少し木登りして、岩塩プレートの匂いを嗅ぎました。 
ミズナラの幹は垂直どころか少しオーバーハングしているのですが、テンは爪を立てて力強く登りました。 
テンの木登りを観察できたのは初めてです。 
しかし残念ながら、岩塩を舐めてくれなかったようです。 
無臭の異物なので、味見してくれないことには、塩だと分からないのでしょう。 

左の地面に飛び降りてから、再びミズナラの幹に近づくと、反対側からも直立して岩塩プレートを点検しました。 
岩塩よりも、それを固定するベルト(ストラップ)の方がむしろ気になったのかもしれません。 
最後は獣道を左に立ち去りました。 

ホンドテンが岩塩プレートに興味を示して木登りしたシーンを、1.5倍に拡大した上で1/3倍速のスローモーションでリプレイ。(@1:04〜) 


シーン2:8/6・午前4:04(@2:02〜) 
5日後の未明にもテンらしき野生動物が写っていました。 
監視カメラの起動が遅れ、獣道を左から登って来た中型の動物が右へ立ち去るところでした。 
手前にある茂みの陰でよく見えませんでしたが、毛皮は白っぽく、なんとなくテンのような気がします。 
(あるいはノウサギかも?) 


シーン3:8/7・午後19:10(@2:13〜) 
翌日の晩にもテンが登場。 
獣道を左から登って来たテンが、ミズナラの木の下で立ち止まって根元の匂いを嗅いでいます。 

今回も後足で起立しかけて岩塩プレートを見上げたものの、匂いは嗅がずに右へ走り去りました。 
もしかすると、3日前に来たツキノワグマの残り香を嗅ぎ取って恐怖を感じたのですかね? 





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日没前の水場に集まり水浴したりホオノキの落ち葉をめくって虫を探したりするクロツグミ♀♂の群れ【野鳥:トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年8月上旬 

シーン0:8/1・午前11:47・晴れ・気温35℃(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。 
山林の中に少し開けた湿地帯があります。 
湧き水や雨水が溜まった水溜りを野生動物や野鳥が水場として利用しに来るので、無人センサーカメラで見張っています。 

ちなみにこの日8/1、気象庁が東北地方南部の梅雨明けを宣言しました。 
平年と比べて8日遅く、前年と比べて10日遅い梅雨明けです。 

クロツグミ♀♂(Turdus cardis)の登場シーンをまとめてみました。 


シーン1:8/3・午後18:13・気温27℃(@0:04〜)日の入り時刻は午後18:49。 
薄暗い夕方に、クロツグミ♀と思われる地味な鳥が水場に集まっていました。 
クロツグミは体色に性的二型があり、背側が黒っぽい個体が♂で、茶色っぽい個体が♀です。 

湿地帯をホッピングで移動し、泥濘をあちこちつついてミミズなどを捕食しているようです。 
巨大なホオノキの巨大な落ち葉を嘴で素早くめくり、裏に隠れている虫を探しています。 

奥にある別の水溜まりNの付近で探餌活動する個体もいるのに、そっちに設置した監視カメラにはなぜか写っていませんでした。 
どこかでヒグラシ♂がカナカナカナ…♪と鳴いています。 

ヒヨドリが鳴きながら♪水溜まりSに飛来しかけたものの、何かに警戒したのか飛び去ってしまいました。(@1:17〜) 
先客であるクロツグミ♀♂の群れに遠慮したのかな? 
ヒヨドリが再び飛来し、水溜りSに着地するとすぐにけたたましく鳴きながら飛び去りました。(@1:41〜) 
その一瞬でもしかすると水を飲んだかもしれませんが、後ろ姿でよく見えませんでした。 
ヒヨドリの水浴は、水場の上空でホバリングしながら一瞬の着水で行うのが普通ですが、今回は水浴行動ではなさそうです。 
水浴できるかどうか、水溜りSの水深を確かめに来たのかもしれません。 
ヒヨドリが来ても、クロツグミ♀♂の群れは全く逃げませんでした。 

ようやく水溜りSで行水を始めるクロツグミ個体がいたのに、最後まで見届ける前に2分間の録画が終わってしまいました。 


シーン2:8/1・午後18:31・気温24℃(@2:04〜)日の入り時刻は午後18:51。 
実は2日前にも、日没前の薄暮にクロツグミらしき群れが登場していました。 
(説明の都合上、順番を入れ替えました。) 
赤外線による暗視動画は白黒(モノクロ)なので、鳥の同定は困難です。 

複数の鳥が水場に散開し、飛び回っている個体もいます。 
この地点で撮れた鳥の中で、過去最大の群れでした。 
巣立った雛(幼鳥)も含めたクロツグミの家族群ではないかと想像しています。 
鳴き声も録音されていました。 


※ 鳴き声や水浴の水音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】 
クロツグミの落ち葉めくり行動をこの地点で撮れたのは初めてです。

前半の自然光下で撮れた証拠映像から、クロツグミ♀♂の群れであることが分かり、今季の雛が無事に巣立ったことが確認できました。 
それがなぜ重要かと言うと、以前この地点でクロツグミの親鳥がヒキガエルの幼生(オタマジャクシ)を次々に狩っては雛鳥に給餌していたからです。
ヒキガエルの幼生にはブフォトキシンという強心配糖体の毒が含まれているはずなのに、雛が食べても無事だったということは、当地のクロツグミは毒に対して耐性を獲得している可能性があります。



2025/10/23

夜の水溜りで水を飲むニホンザル♀【トレイルカメラ:暗視映像】



前回の記事:▶ 山中の湿地帯や林道を横切るニホンザルの群れ【トレイルカメラ】 

2024年8月上旬・午後19:10頃・気温25℃ 

すっかり暗くなった晩に、山中の湿地帯にある水溜りSにニホンザル♀♂(Macaca fuscata fuscata)がやって来ました。 
 
初めは振り返ってカメラ目線でしたが、すぐに警戒を解くと、水面に口をつけて水を飲み始めました。 
日没後(夜)にニホンザルの活動を観察できたのは珍しいですし、水を飲む行動は初見です。 

喉の渇きを癒やすと、振り返ってホオノキ樹上を見上げてから、此岸を左へ立ち去りました。 
心なしか頬袋が膨らんでいるようなので、餌を詰め込んでいるのかもしれません。(※考察参照)
このとき胸に乳首が見えたので、♀のようです。 
この近くの樹上に塒入りしたはずですが、群れの仲間はどこにいるのでしょうか。 
ニホンザルの習性からして、♀が離れザルとして単独行動するとは考えにくいです。 


【考察】 
ニホンザルが頬袋に食べ物を詰め込むことは有名です。
水を飲む際に水を頬袋に入れて持ち運ぶことはあるのでしょうか?

Perplexity AIの回答がこちらです。

ニホンザルは頬袋を使って水を貯めたり運んだりすることはありません。頬袋は「食物を一時的に貯蔵して安全な場所でゆっくり食べる」ための構造であり、液体を蓄える機能は持っていません。elephanttalk+1

頬袋の内部は口腔とつながっており、乾いた固形物を入れることを前提にした構造のため、水のような液体を入れるとすぐに漏れ出します。実際、ニホンザルは水を飲む際には頬袋を使わず、すくう・なめる・直接吸うなどの方法で飲みます。頬袋に水をためて運ぶという行動は、観察報告も実験例も知られていません。parks+1

なお、類似行動としては、ハムスター属などの一部げっ歯類が頬袋を空気でふくらませて浮力の補助に使う例が知られていますが、霊長類でそのような機能を持つ種は確認されていません。wikipedia+1


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