2025/12/23

山中の湿地帯でミズヒキの実を採食するニホンザルの群れ【トレイルカメラ】

 


2024年10月上旬・午後12:45頃・晴れ・気温14℃ 

山林の中にある開けた湿地帯で水溜りSを無人センサーカメラで見張っていると、秋の昼下がりにニホンザルMacaca fuscata fuscata)の群れが左から右へ続々と遊動して来ました。 
水溜りSの対岸で下草を採食したり、手を伸ばして灌木の葉を摘み取って食べたりしています。 
遠くから仲間(ニホンザル)が威嚇するガガガガ♪という鳴き声がすると、食事中の個体は不安そうに振り返りました。 
遊動中のニホンザルがトレイルカメラを固定する三脚にぶつかったようで、激しい衝撃音とともに画面が揺れました。 

やがて左から来た後続個体が道草を食い始めました。 
水溜りSの岸辺に生えたミズヒキの赤い花穂(実、痩果)を手でしごいて食べたのです。 
更に後から来た別個体もミズヒキの赤い実を穂先から手で下から上にしごいて採取し、食べました。 
ミズヒキの穂を口に咥えてしごくように実を直接食べることもありました。 
ニホンザル2頭がミズヒキの実を食べたシーンを1.5倍に拡大した上で、まずお見せします。(@0:00〜0:45) 
後に現場入りした際に、猿の採食メニューをミズヒキと同定しました。 
更に後日、ニホンザルの真似をして私もミズヒキの赤い実をしごいて採取してみました。(映像公開予定)

ミズヒキの赤い花や実は通称「赤マンマ」と呼ばれて、幼児の「ままごと」に使われたりします。 
そのアカマンマをニホンザルが食べたのは意外で、面白く思いました。 
『ニホンザル採食植物リスト2002』PDFを調べてみると、ミズヒキの記録は5件掲載されていたものの、植物体のどの部分を食べたのか詳しい情報がありません。
ネット検索してみると、高崎山の猿がミズヒキの赤い花を食べたというブログ記事がヒットしました。 

今回は計6頭のニホンザルが登場しましたが、水溜りの水を全く飲みませんでした。 

余談ですが、画面の左端に映っているのは、湿地帯にそびえ立つホオノキ大木の幹です。 
秋になってホオノキの落葉が始まりました。 
水溜りSに沈んだホオノキの大きな落ち葉がきれいに広がっています。 
落ち葉(枯葉)が乾くと、丸まったり縮れたりします。 


つづく→ 


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