2025/12/27

山中の水溜りで水遊びするようになったニホンカモシカの幼獣【トレイルカメラ】

 


2024年10月上旬〜中旬 

山中にある少し開けた湿地帯で野生動物の通う水場となっている水溜りSを自動撮影カメラで見張っています。 
ニホンカモシカCapricornis crispus)幼獣の登場シーンをまとめました。 


シーン1:10/7・午後14:49・くもり・気温21℃(@0:00〜) 
右から単独で来たカモシカの幼獣が躊躇なく水溜まりSにジャブジャブ入ると、左右の前脚で底の泥をバシャバシャと掻き始めました。 
浅い水溜りを少し深くしてから、泥水を少し飲んだようです。 
急に左へ走り去りました。 
近くに母親♀も同行しているはずですけど、写っていません。 


シーン2:10/14・午後12:32・晴れ・気温19℃(@0:36〜) 
ちょうど1週間後にもカモシカの幼獣が登場しました。 
右から水溜りSに来ると、またもや水遊びを始めました。 
今回は水を飲まず、急に身を翻して右へ一旦離れました。 
画面の右端でしばし佇んでから右へ立ち去りました。 


シーン3:10/14・午後12:40・晴れ・気温21℃(@1:07〜) 
7分後にまた監視カメラが起動しました。 
実はこの間に、ニホンカモシカの母子が一緒に来ていたのですが、別の記事にします。(映像公開予定) 
母親♀が先に水場から立ち去っても、幼獣だけが居残っています。 

角がまだ生えていない幼獣が前脚でバシャバシャと泥水を跳ね上げ、水遊びをしています。 
浅い水底を少し深くしてから、泥水を少し飲みました。 
母親♀の後を追って、ようやく左に立ち去りました。 


※ カモシカ幼獣が水遊びする音や泥濘を歩く足音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】 
ニホンカモシカの水遊びは初見です。 
幼獣に特有な行動のようで、成獣では一度も見たことがありません。 
水溜りを前足で掘りながら泥水を跳ね上げて遊びはするものの、イノシシのように寝転がってヌタ打ち(泥浴び)をすることはありませんでした。 
カモシカ幼獣の場合は、泥遊びというよりも、水遊びと呼ぶのがふさわしいでしょう。 


カモシカの幼獣は水遊びをした後で、水溜りの泥水を少し飲んでいきました。
我々ヒトの感覚だと、濁った泥水ではなくて、少しでも澄んだ水を飲みたいと思うはずです。
つまり、先にきれいな水を飲んでから水遊びをすれば良いのに…と思ってしまいます。
カモシカの幼獣は水遊びをすること自体が楽しくて、水を飲むのが主目的ではなさそうな印象です。 


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つづく→

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