2025/05/07

タヌキの溜め糞場がある山道を昼夜往来するニホンアナグマ♀♂【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2024年5月上旬〜中旬

シーン0:5/6・午後12:10・くもり(@0:00〜) 
明るい時間帯にたまたま撮れた現場の様子です。 
スギの落ち葉が敷き詰められた山道の中央に、ホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の黒々とした溜め糞場ltrがあります。 
カメラの背後(画面の手前)がスギの植林地で、山道を挟んで反対側(画面の奥)は雑木林になっています。 
現場の区間は平坦ですが、基本的に画面の右から左に向かって坂を登る山道になっています。 

この時期に登場したニホンアナグマMeles anakuma)の記録をまとめました。 


シーン1:5/9・午後21:19・(@0:04〜) 
監視カメラの起動が遅れ、アナグマらしき野生動物が晩に左へ立ち去るところでした。
1/3倍速のスローモーションでリプレイしても、下半身の側面がちらっと見えただけで肝心の顔が写っていませんでした。 


シーン2:5/10・午後14:38・晴れ(@0:16〜) 
昼間にアナグマ♀が山道を左から右へ足早に通行しました。 
タヌキの溜め糞ltrには興味を示さず、横を素通りしています。 


シーン3:5/11・午前0:27・(@0:36〜) 
日付が変わった深夜に、アナグマ♂が右(または奥)から来たようですが、監視カメラの起動が遅れました。 
タヌキの溜め糞場ltrを素通りし、山道を左へ立ち去りました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】 
毎日1回ずつ3日連続でニホンアナグマが登場しました。 
♀♂が共に写ったので、近くに営巣地(セット)がありそうです。 

タヌキとアナグマが溜め糞場を共有(あるいは近くに隣接)する事例をこれまで2ヶ所(溜め糞場sと溜め糞場wbc/stmp)見てきたのですが、この地点ltrではアナグマがタヌキに対抗して排便することはありませんでした。 



マルバアオダモの枝から青色の蛍光物質を抽出してみる

 

2024年5月上旬・午後14:30頃・晴れ 

植物の図鑑でアオダモという樹木について調べると、「枝を水に浸けてしばらくくすると水が青を帯びた色になる」などと書いてあります。 
気になっていたので、実際に実験してみましょう。 
当地でアオダモの木を見かけたことがないので、その代わりに近縁種のマルバアオダモを実験材料にしました。 
マルバアオダモを使った実験は誰もやっていないようです。 

ガラスの小瓶と水筒、剪定バサミを持参し、春のフィールドで探し歩くと、峠道の道端でマルバアオダモの白い花が咲いていました。(萎れかけの花) 
細い枝先を切り落とし、ガラスの小瓶に収まるように、さらに短く切り揃えました。
マルバアオダモの小枝をガラス瓶にぎっしり詰め込んでから、ペットボトルに持参した水道水を注ぎました。 
透明な水だったのに、抽出液を日光にかざすと、確かにうっすらと青っぽく見えました。
これは、自然光に含まれる紫外線による蛍光なのだそうです。

2日後の5月中旬、100円ショップでUSB UVライトを買ってきました。 
モバイルバッテリーにUSB接続するだけで、手軽に紫外線を照射できます。 
ライト色の波長は比較的安全な405nmですが、実際は青色に見えます。(可視光が混じってる?) 
この商品の本来の目的はUVレジン(樹脂)の硬化用で、100円ショップ(ダイソー)の手芸コーナーやジェルネイルの関連グッズとして売られていました。 
この商品を選んだのは一番安かったからで、ネット通販サイトで探せば他にも色んなUVライト(ブラックライト)が売られています。 


マルバアオダモ枝の抽出液に暗闇で紫外線(UV)を照射すると、確かに青い蛍光を強く放ちました。 
2日間も水出ししたせいか、濃くてコロイド状に濁って見えます。 

ガラス瓶の蓋を開けた状態で少し傾けたら、床に少し液をこぼしてしまいました。 
その溢れた水も、紫外線で青く光って見えます。 
紫外線を消灯すると真っ暗に戻りました。(蓄光性はない。) 
実験中は目の網膜を守るために、UVカットのサングラスを着用しました。(気休め?)

ペットボトルに入れた別なサンプル(試料)でも試してみました。 
こちらはマルバアオダモの枝に対して水の量が多くて濃度が薄いため、コロイド状にはなっていません。 
特にペットボトルの裏側からUVを照射すると、青色の蛍光がきれいに見えます。 

ペットボトル容器にマルバアオダモの小枝を少量入れた方は、実は初回に試した実験です。 
抽出液の濃度が薄くて、自然光下では青色を帯びているようには見えず、紫外線照射で初めて青色に光りました。 
2回目の実験では、容器に小さなガラス瓶を選び、マルバアオダモの小枝をいっぱいに詰めて水の量を少なくしてみたのです。 

実験を実演した動画としては、Negative Control(陰性対照実験)が必要だったかもしれません。 
まず、木の枝を入れてないただの水道水は紫外線を当てても青く光らないことを示す必要があります。
次に、どんな樹種からでも青い蛍光物質が抽出される訳ではないことを示す必要があります。 
何か別な樹種の小枝からも同様に抽出液を作り、紫外線を当てても青く光らないことを示せば、より厳密な実験でした。 
対照実験をしっかりやることで、実験結果がノイズではなく、マルバアオダモの枝に蛍光物質が含まれていることが証明できます。

紫外線で励起されて青い蛍光を放つ主な原因物質として、アオダモの場合は、芳香族有機酸である「コーヒー酸(カフェ酸)」およびその誘導体が有力視されているそうです。 
カフェー酸は多くの植物が生合成する成分で、トネリコ属植物からもカフェー酸を基本骨格とするエステルやその類縁化合物が報告されています。
他にも、水に浸すと青い蛍光物質が抽出される樹種が何種類もあるらしいので、いずれまた実験してみるつもりです。 

参考サイト:日本植物生理学会ホームページ > みんなのひろば > 植物Q&A > アオダモの蛍光物質は何のため?  


ちなみにUSB UVライトを使った別の実験として、試しに1万円札に紫外線を照射しても、偽造防止のマークが赤く光ることはありませんでした。 
もちろん偽札ではなくて、もっと波長の短い(365nm)本格的なブラックライトが必要らしい。

夜のフィールドにブラックライト持参すると、新しい発見があるかもしれません。
例えば、サソリに紫外線を照射すると、なぜか緑の蛍光を発するのだそうです。

生物の標本をUVで硬化する透明樹脂で封入する作業も楽しそうです。
いつかやりたいと思いつつ、忙しくて試していません。

2025/05/06

死んだアナグマの営巣地を昼も夜も巡回するイエネコ(キジトラ白足袋)5月上旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年5月上旬 

平地の二次林にある、死んだアナグマの旧営巣地(セット)で、ある1日に昼も夜も2回登場したイエネコFelis silvestris catus)の同一個体についてまとめました。 
近所の飼い猫がときどき二次林に通って来るようです。 
おそらく野ネズミなどの獲物を狙っているのでしょう。 
それとも発情した雄猫♂が、♀を探し歩いて冒険しているのかもしれません。


シーン1:5/1・午前8:56・気温12℃(@0:00〜) 
ほとんど黒猫に見えますが、キジトラで足が白足袋を履いたように白く見えます。 
おそらく手前の獣道から登場し、右奥の林内へ入って行きました。 



シーン2:5/1・午後20:08・気温10℃(@0:20〜) 
同じ日の晩(半日後)に、右から来た猫(キジトラ白足袋)が巣口Lの横を慎重に通り過ぎました。 


シーン3:5/1・午後20:08・気温9℃(@0:38〜) 
別アングルの監視カメラでも撮れていました。 
忍び足で獣道を右上奥へ立ち去りました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


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