2024/12/16

イネの二番穂

2023年10月上旬・午後・晴れ 

稲刈り後の田んぼ(刈田)で刈株から青々とイネの葉が再生し、しかも穂まで実っていることに気づきました。
私が子供の頃は二番穂というものを見た記憶がないので、ちょっと感動しました。 
山形県は北国ですから、水田は一毛作です。 
しかし最近は稲の品種改良が進んだせいか、温暖化の影響なのか、稲刈りが昔よりも早く終わり、山形県でも秋のうちに二番穂が出るようになったようです。
(それとも、昔から二番穂は生えていたのに、私に知識がなくて見過ごしていただけかな?) 

この二番穂を収穫して何かに活用できたら、SDGsの観点からも良いはずです。 
そのような米作りを再生二期作と呼ぶのだそうです。
しかし山形県の二番穂は量が少な過ぎて、わざわざ手間隙かけて収穫して飼料やバイオマス燃料として利用するコストが回収できないのかもしれません。 

おそらく種子食性の野鳥や野生動物が田んぼの二番穂を食べに来ているはずです。 
例えば、渡来した白鳥の群れが刈田で採食しているのは、一番穂や二番穂の落ち穂拾いです。 

ところがしばらくすると、二番穂が出た刈田の区画は、冬が来る前に再び耕耘されてしまいました。 
翌年の春になったら田んぼに水を入れる前にどうせまた耕すのに、二度手間(トラクターの燃料費の無駄)ではないのかと、不思議でした。 
AIのGeminiに質問してみると、色々と教えてもらえて勉強になりました。 (※ 追記参照)
二番穂にはイネの害虫などが潜んでいる可能性があるため、緑肥として土壌に漉き込んでしまうのだそうです。(土壌改良) 
イネ農家としては、二番穂が出ると土壌の養分が無駄に吸い取られてしまうから、二番穂を早く土にすき込んで根絶やしにしたいのかもしれません。 

稲孫、穭(ひつじ・ひつち・ひづち)は、稲刈りをした後の株に再生した稲。 いわば、稲の蘖(ひこばえ)である。 学術的には「再生イネ」という。 一般には二番穂とも呼ばれる。(中略) 稲の生殖細胞の減数分裂の際の気温が約18-20℃を下回ると不稔となることがある[3]。そのため温帯では成長しても穂が出ずに枯死してしまうか、不稔で中身が空のことが多い[1]。(wikipediaより引用)


イネ科の雑草でも草刈りされた後にたくましく再生しますから、別に珍しい現象ではないのですけど、 私にとって「再生イネ」を見るのは新鮮でした。

「二番穂」という用語をかろうじて知っていたぐらいで、他の呼び方は知りませんでした。



※【追記】

2025年10月12日の日本農業新聞に「米主産地、早めの秋耕呼びかけ 水田の“酸欠”防止へ」と題した記事が出ていました。

 米の主産県が、来年作に向けて、収穫後に耕うんし、稲株をすき込む「秋耕」を早めに行うよう呼びかけている。温暖化に伴って増えている春の急激な稲わら分解による異常還元の発生を防ぎ、初期生育を確保するためだ

有料の記事だったので、冒頭部分しか読めていません。

やはり秋に刈田を耕耘するのは理由があったようです。


【アフィリエイト】

稲の多年草化栽培

雪国の森で根回り穴を覗き込んで虫を探すシジュウカラ♀(冬の野鳥)探餌行動

 

2023年12月下旬・午後13:20頃・晴れ 

平地の落葉した二次林で小鳥の混群と遭遇しました。 
初めは樹上で採食していたのですが、私がじっとしていたら次第に警戒を解いてくれたのか、地上(雪面)でも採食するようになりました。 
1羽のシジュウカラ♀(Parus minor minor)に注目すると、灌木の根本の周りで雪が丸く溶けた穴(根回り穴)を次々と覗き込んでいました。 
根回り穴の内部は周囲よりも気温が少し高くて暖かく、寒風もあまり吹き込まないので、越冬する虫が集まっているのかもしれません。 
それを知っているシジュウカラが、獲物となる虫を探索しているのでしょう。 
短い登場シーンを1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 
胸にある黒いネクタイのような斑紋が細いので、♀と判明。

実は、エナガの群れと少数のシジュウカラが混群を形成しているようでした。 
私はどうしても寄りの絵で各個体の行動を録画したくなるので、引きの絵(広角)で混群全体の動向を記録できないことが多いのです。


【追記】
「冬に雪が積もった森で木の根元の周りだけ雪が丸く溶けた穴」を指す用語として、これまで私は「ツリーホール」を使ってきました。
AIのGeminiに相談すると、ツリーホールは樹洞と誤解されやすいので、「根開き」や「根回り穴」と呼ぶのが一般的と教えてもらいました。

根回り穴の中に越冬昆虫やクモが多く潜んでいるのかどうか、実際に調べてみるのも面白そうです。


【追記2】
用語の使い方について、ChatGPTによると、

「根回り穴(ねまわりあな)」は標準的な学術用語ではなく、地域的・記述的な呼び方です。
方言とまでは断定しにくいですが、少なくとも全国共通の定着語ではありません。

整理すると:

  • 根開き
    → 林学・雪氷学・自然観察で広く使われる標準的な呼称

  • 根回り穴
    → 現象の見た目をそのまま説明した言い方
    → 地域の観察者・学校教材・ローカル資料などで散見
    → 学術文献ではほぼ使われない

つまり、「誤り」ではなく
説明的通称/ローカル表現という位置づけです。

レポートや論文なら「根開き」、
一般向け文章なら「根開き(いわゆる根回り穴)」の併記が無難です。



2024/12/15

雪山の塒で小便するニホンカモシカ♂【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年1月中旬 

シーン1:1/9・午後13:12・くもり・気温13℃(@0:00〜) 
里山の斜面に植林されたスギ林で、ニホンカモシカ(Capricornis crispus)の塒(ねぐら)をトレイルカメラで見張っています。 
画面の手前から右上奥に向かって斜面が下っています。
記録的な暖冬ですが、また少し雪が積もりました。 


シーン2:1/12・午前3:00頃・気温-4℃(@0:04〜) 
深夜に左から登場したカモシカ成獣の後ろ姿が写っていました。 
スギ立木の方を向いて立ち止まったので、いつものように眼下腺マーキングするのかと思いきや、股間から小便を排泄していました! 
放尿中の滴が光って見えます。 
地面が雪で覆われているためか、放尿音は聞き取れませんでした。 

小便をしただけで、同時に脱糞はしませんでした。 
カモシカが塒(ねぐら)に排尿するとは意外でした。 
小便によるマーキング(匂い付け)も一種の縄張り宣言だと思うのですが、眼下腺マーキングとどのように使い分けをしているのですかね? 
今回の個体が、以前この塒で寝たニホンカモシカと同一個体とは限りません。
もし別個体なら、塒の主に対してかなり挑発的なマーキング行為ではないでしょうか。(〇〇参上! 〇〇見参!)
この塒から約20〜30m離れた地点に、カモシカの溜め糞場sr2があり、そこで小便跡も見つけています。

用を足したカモシカ♂は、塒の地面(雪面)の匂いを嗅ぐと、振り返ってカメラ目線になりました。 
今回も塒(ねぐら)で寝てくれず、左にゆっくり立ち去りました。 


1.5倍に拡大した上で、排尿シーンをリプレイしてみましょう。(@1:07〜) 
後ろ姿で排尿するカモシカの股間をじっくり見ても、外性器が見えません。 
がに股で少しだけ腰を落として排尿したので、おそらく♂だろうと推測できます。 
角が細いので、まだ若い個体のようです。 
カモシカ♀および幼獣の排尿シーンを私はまだ見たことがありません。 

関連記事(1、2、10年前の撮影)▶  


落合啓二『カモシカの生活誌:十八歳の夏、僕は初めてアオシシに出会った』によると、
♂は後ろ足を開き気味にし腰を少し低くしておしっこをするが、♀はお尻が地面に着くくらいまで腰をおとす。これが典型的なおしっこスタイルである。(p46〜47より引用)

※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 排尿声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


ランダムに記事を読む