2025年3月上旬
雪国のスギ防風林にあるホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)の溜め糞場WBCを見張っている自動撮影カメラに、ある日ニホンザル♀♂(Macaca fuscata fuscata)の群れが写りました。
シーン1:3/7・午前10:22・晴れ・気温2℃(@0:00〜)
画面の右上奥から、雪深い林床を遊動するサルが続々とやって来て、計3頭が左へ横切りました。
タヌキの溜め糞に興味を示して立ち止まったのは、子猿だけでした。
シーン2:3/7・午後12:09・降雪・気温0℃(@0:18〜)
1時間50分後に、左から単独で戻ってきたニホンザル個体が、奥のスギ立木を躊躇なくよじ登りました。
シーン3:3/7・午後12:13・降雪・気温1℃(@0:26〜)
4分後に、2組のニホンザル母子が右上奥から次々と遊動して来ます。
まず先頭の成獣aが左下手前のスギ立木をよじ登りました。
後続の子猿がタヌキの溜め糞に少し興味を示してから、母親の後についてスギに木登り。
その間に、奥で別の子猿が落葉灌木の幹から雪面の獣道に飛び降りました。
後から来る母親bを待っているようです。
母親bとその子猿が、奥に見えるスギ立木をよじ登りました。
塒入りする時刻にはまだ早いと思うのですが、雪が激しく降り始めたので、この常緑スギ林で雪が止むまで「雪宿り」するのかもしれません。
シーン4:3/7・午後12:15・降雪(@0:59〜)
1分後に、監視カメラが起動すると、子猿が左下手前でスギの幹をよじ登っているところでした。
奥からやって来た成獣は、奥にあるスギ立木をよじ登りました。
続けて(別個体の?)子猿が左下手前のスギの幹をまた登りました。
樹上からバキバキ♪と枝が折れる音がして、スギの落枝や落葉が降り注ぎます。
スギ林床に散乱している落葉落枝の一部は、風雪ではなくニホンザルの仕業なのかもしれません。
シーン5:3/7・午後12:16・降雪(@1:32〜)
防風林の林床を歩いて、1頭のニホンザルが手前へ来ました。
シーン6:3/7・午後12:27・降雪・気温1℃(@1:32〜)
11分後に、ニホンザル成獣が単独で奥から左下手前へとタヌキの溜め糞場WBCを横切りました。
てっきり何か餌を持ち歩いているのかと思いきや、よく見ると負傷した右手をかばって(着地しないように)歩いていました。
この跛行個体の木登り能力を見たかったのに、残念ながら動画に撮れていませんでした。
【考察】
スギ防風林の中から撮った動画では、この日の降雪量は大したことないように見えますが、実際は激しい大雪が降っているのかもしれません。
ニホンザルたちは、雪が降り止むまで常緑のスギ林に集まって樹上で休んだようです。
ここがタヌキの溜め糞場であることや糞便臭を猿は別に気にせず、塒 にしました。
しかし、この群れが杉の木から雪面に降りるシーンはなぜか一度も写っていません。
樹冠部で隣の木へと次々に渡り歩いたのでしょう。
最後に登場した成獣個体が、痛々しく跛行していて気になります。
もしかすると、以前見たのと同一個体と考えても辻褄が合います。
関連記事(43日前の撮影)▶ 負傷した右前足をかばい三本足で痛々しく跛行して雪原を歩くニホンザル【トレイルカメラ】
例えばカキノキ大木から雪面に飛び降りた際に、両手から先について右手首を捻挫したのではないか?と勝手に想像しています。
野生のニホンザルは、一度負傷すると、自然治癒を待つしかありません。
つづく→
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