2026/02/26

銀杏の匂いが気になるニホンカモシカ幼獣【トレイルカメラ】

 



2024年12月上旬・午前10:25頃・くもり 

里山のスギ林縁で朽ち果てた倒木に給餌箱を設置し、今回はイチョウの種子(銀杏)を一杯に入れておきました。 

日中にニホンカモシカCapricornis crispus)が単独で倒木の背後を右からゆっくり歩いて来ました。 
この個体は、角がまだ生えかけで短い幼獣でした。 
倒木の下の地面の匂いを嗅いだ後は、給餌箱の底の匂いを反対側から何度も嗅ぎました。 
明らかに興味津々で、ペロペロと軽く舌舐めずりしています。 
イチョウの果実は酪酸を含み、糞便臭にも似た独特の悪臭がします。
山中にイチョウの木は自生していないので、カモシカにとっては初めて嗅ぐ匂いのはずです。
銀杏の匂いに対抗して、給餌箱または倒木に眼下腺でマーキング(匂い付け)するかと予想したのですが、しませんでした。 

カモシカ幼獣は倒木の下をくぐって手前に来ると、画面の右端から伸びているフジの枯れ蔓の先端の匂いを嗅ぎました。 
そこにも、眼下腺マーキングはしませんでした。 
最後は右下手前へ立ち去りました。 

既に子別れしたようで、近くに母親♀の姿は写っていません。 


【考察】 
ニホンイノシシは銀杏の異臭を嫌ったのか警戒したのか、逃げてしまいました。
カモシカとの反応の違いが興味深いです。


ニホンカモシカの成獣は縄張り内でよく眼下腺からの分泌物で匂い付けしますが、幼獣のマーキング行動を一度も見たことがありません。
不思議に思ったので、Gemini AIに質問してみました。

Q: ニホンカモシカが幼獣の間は眼下腺を擦り付けてマーキングしないのか? 幼獣が成長して眼下腺マーキングを始めた途端に、縄張り内の成獣に排斥されるのか?

A: ## ニホンカモシカの幼獣と眼下腺マーキング、縄張りに関する質問ですね。

### 幼獣の眼下腺マーキングについて

**ニホンカモシカの幼獣が、どの程度の年齢から眼下腺を擦り付けてマーキング行動を開始するのか、という明確なデータは現時点では少ないようです。**

一般的に、哺乳類の幼獣は成長とともに成獣と同じような行動パターンを示すようになることが知られています。ニホンカモシカも、ある程度の年齢になると成獣と同様に眼下腺を用いたマーキング行動を行うと考えられます。

しかし、幼獣期におけるマーキング行動の頻度や、その意味合いについては、さらなる研究が必要な分野です。

### 成獣による幼獣の排斥について

**縄張りを持つ成獣が、眼下腺マーキングを始めた幼獣を必ずしも排斥するとは限りません。**

ニホンカモシカは、基本的に単独で生活し、縄張りを持ちますが、親子関係や血縁関係のある個体同士は、同じ縄張りにいることもあります。

* **親子関係:** 母子は長期間一緒に過ごすことが多く、幼獣が成長してからも、一定期間は母親の縄張り内で生活する可能性があります。
* **血縁関係:** 兄弟姉妹や、より遠縁の血縁関係にある個体同士も、同じ地域に生息していることがあります。

これらの場合、成獣が幼獣を積極的に排斥する必要性は低いと考えられます。

**ただし、以下の条件下では、成獣が幼獣を排斥する可能性が高まるかもしれません。**

* **資源の競合:** 食料や隠れ家など、資源が限られている状況では、成獣と幼獣の間で競合が生じ、成獣が幼獣を追い出す可能性があります。
* **性成熟:** 幼獣が性的に成熟し、繁殖行動を開始しようとした場合、成獣から攻撃を受けることがあります。

### まとめ

ニホンカモシカの幼獣の眼下腺マーキングと、成獣による幼獣の排斥については、まだ解明されていない部分が多く、今後の研究が期待されます。

**現時点では、以下のことが考えられます。**

* 幼獣は、ある程度の年齢になると成獣と同様に眼下腺を用いたマーキング行動を行う。
* 成獣は、必ずしも幼獣を排斥するわけではないが、状況によっては排斥することもある。


つづく→

0 件のコメント:

コメントを投稿

ランダムに記事を読む