2012年10月上旬
ミゾソバの群落に訪花するマルハナバチの中に初めて見るお洒落な色使いの蜂がいました。
忙しく花に離着陸を繰り返す様子を220 fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
縞模様があまりにもエキゾチックな配色なので外来種なのかと思いきや、帰ってから調べるとクロマルハナバチ(Bombus ignitus)の♂と判明。
- (クロマルハナバチ)♂は胸部から腹部第2節まで鮮黄色で、胸部の中央部と腹部第3節は黒色で、第4節以降は赤褐色。(『日本の真社会性ハチ』p242より)
- クロマルハナバチ♂は顔の前方に特徴的な黄色い毛がある。 (『マルハナバチ・ハンドブック』p33より)
雄蜂♂は訪花しても吸蜜のみで集粉はしないはずです。
確かにどの個体も後脚の花粉籠は空でした。
通常のHD動画でも撮ってみましたが、個々の花の蜜量が少ないのか落ち着きのない訪花で撮る方も見る方も目が回りそうです。
時間を引き伸ばしたスローモーションの方が見応えがありますね。
同じミゾソバ群落でクロマルハナバチ♀も訪花していた(映像公開予定)のに、交尾は見られませんでした。
関連記事→「ミゾソバに訪花吸蜜するクロマルハナバチ♀【ハイスピード動画&HD動画】」新女王ではなくワーカー♀だったのでしょうか。
【追記】
平凡社『日本動物大百科10昆虫Ⅲ』p64によると、
コロニーが崩壊する直前に出現した(マルハナバチの)♂は、決まったルートを高速で巡回しながら、巣から羽化してくる新女王を探索する。
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