2025/12/30

ナワシロイチゴの葉裏に隠れたキタキチョウ♀に求愛する♂(交尾拒否)

 

2024年10月上旬・午後14:25頃・くもり 

草むらで三つ葉の裏面に隠れるように止まっていたキタキチョウ♀(Eurema mandarina)に♂が飛来して熱烈に求愛すると、♀は閉じていた翅を開閉して交尾拒否しているようです。 
シロチョウ科の♀は腹端を高々と持ち上げて交尾拒否するはずですが、見下ろすアングルでは肝心の腹部が見えませんでした。 
♂が諦めて飛び去っても、♀は葉裏で翅を閉じたまま静止しています。 

脈なしと悟ると、求愛していたキタキチョウ♂はあっさり諦めて飛び去ります。 
無駄にしつこく求愛したり強引に交尾しようとしたりしないで紳士的に振る舞うのが、シロチョウ科の特徴です。 
それだけ♀の交尾拒否行動が効果的なのでしょう。 
(腹端を持ち上げていれば♂は絶対に交尾できない。) 

関連記事(4、8年前の撮影)▶  

この植物は細い茎に棘が生えているので、おそらくナワシロイチゴと思われます。 
ナワシロイチゴはバラ科なので、キタキチョウ♀が産卵する食草(マメ科)ではありません。 
したがって、キタキチョウ♀がナワシロイチゴの葉裏に留まっていたのはたまたまで、♂から隠れていただけでしょう。 
♀が羽化直後だったという可能性も考えましたが、未交尾の♀なら♂と交尾したはずです。 

単線の線路を敷設するために砂利(バラスト)を盛った土手に雑草が繁茂していて、そこでの出来事でした。

2025/12/29

夜の水場でツキノワグマが水を飲む間、岸辺のカエルは見つからないよう動きを止めてやり過ごす【トレイルカメラ:暗視映像】

 


2024年10月中旬・午前1:45頃・気温13℃ 

山中の湿地帯で水溜りSを自動センサーカメラで見張っていると、深夜にツキノワグマUrsus thibetanus)が単独で現れました。 
左から来た真っ黒なクマが水溜りSの左端の岸で舌をペロペロと出し入れしながら、ピチャピチャと泥水を飲んでいます。 

※ クマが水を飲む鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


素人目には、まだ体格が小さい子グマに見えるのですが、どうでしょうか。 
喉の乾きを癒やしたクマは、左に引き返しました。 

手前左の草むらで瞬きしている白く光る目が気になります。 
1.5倍に拡大した上でリプレイしてみましょう。(@1:55〜) 
どうやらカエルが草むらでフリーズしているようです。 
外敵に見つからないように、身動きを完全に止めて息を潜めてやり過ごしているのです。 
フリーズ作戦が奏功し、ツキノワグマは暗闇でカエルを見つけることはできませんでした。
クマが水場から左へ立ち去ると、フリーズしていたカエルは入れ替わるように右へピョンピョン跳んで移動し、水溜りSの中に入りました。
今回のカエルは擬死していたのではなく、捕食者回避のためにフリーズしていたことがよく分かります。


つづく→


【考察】 
ツキノワグマが水辺で生きたカエルを捕食することがあるかどうか、Perplexity AIに質問したところ、あり得るとの回答でした。

ツキノワグマは雑食性で、主に植物食ですが、機会があれば昆虫、小動物、魚類などの動物性食料も摂取します。水辺で生きたカエルを捕食する行動は、直接的な観察例が稀ですが、可能であり得ます。kankyo.metro.tokyo

ツキノワグマの食性

ツキノワグマの主食は木の実、草本、果実などの植物ですが、春から夏にかけてタンパク質を補うため、カエル、魚、昆虫を積極的に捕食します。水辺や河川近くでこれらの獲物を狙う習性があり、特に餌の少ない時期に観察されます。youtubekankyo.metro.tokyo

水辺での捕食行動

ツキノワグマは河川や水田沿いを移動し、水辺で魚やカエルを捕らえることが報告されています。生きたカエルを直接捕食する具体例は少ないものの、雑食の柔軟性から、水辺で活動するカエルを狙う行動は生態的に適合します。ktr.mlityoutube

観察例と注意点

日本国内の研究や目撃情報では、ツキノワグマが水場近くで小動物を捕食する様子が確認されており、カエルもその対象となり得ます。フィールド観察ではトレイルカメラでこうした行動を記録可能です。kankyo.metro.tokyo



ただし、ツキノワグマの糞分析でカエルの骨片が未消化のまま検出されたことはまだ無いそうです。 
また、ツキノワグマの糞からDNAメタバーコーディングで「カエル(両生類)のDNAが検出された」事例も報告されていません。 


今回のカエルは擬死していたのではなく、フリーズしていたことが映像からよく分かります。
擬死(死んだふり)とフリーズは似ていますが、段階の違う行動です。 
ちなみに「ヘビに睨まれたカエル」という慣用句は、蛙の典型的なフリーズ状態を表しています 。

ChatGPTとブレインストーミングした回答がこちら。

要点から言うと、擬死(thanatosis)とフリーズ(freeze)は連続した防御反応の中に位置づけられるが、通常は「段階の違う別の行動」として区別されます
同一個体が状況に応じて移行することはありますが、同義ではありません。


1. 基本的な位置づけ

フリーズ(freeze)

  • 脅威の初期段階で見られることが多い

  • 目的:発見されないこと

  • 特徴:

    • 姿勢は通常、活動時と大きく変わらない

    • 筋緊張は維持される

    • 刺激が去れば、すぐ通常行動に戻る

→ 行動学的には
**「発見回避(avoidance of detection)」**の反応。


擬死(thanatosis / tonic immobility)

  • 捕獲直前・捕獲後など、より切迫した段階で生じることが多い

  • 目的:捕食者の攻撃意欲を低下させる/解放を誘発する

  • 特徴:

    • 不自然な体位(仰向け、脱力姿勢など)を取ることがある

    • 刺激が加わっても反応しない(反射低下)

    • 自律神経レベルの変化を伴うことが多い


**「捕食後段階の最終防御反応」**に近い。


2. 段階の違いとしての整理(典型例)

行動生態学では、捕食リスクへの反応はしばしば次のように整理されます。

  1. フリーズ
      (まだ見つかっていない/確信されていない)

  2. 逃走(flight)

  3. 抵抗(fight)

  4. 擬死(tonic immobility)
      (もはや逃走が困難、または捕獲後)

この意味で、
**フリーズと擬死は「同じ防御戦略の連続線上だが、異なるフェーズ」**と理解されます。


3. 両者の決定的な違い

観点フリーズ擬死
主目的発見されない攻撃をやめさせる
想定状況未発見〜半発見捕獲直前〜捕獲後
姿勢自然不自然なことが多い
刺激への反応残る著しく低下
行動制御意識的・可逆的反射的・持続的

4. 混同されやすい点

  • 日本語ではどちらも「じっと動かない」と表現できてしまう

  • 英語でも immobility という上位語が使われることがある

しかし、専門的には

  • freeze ≠ thanatosis

  • 擬死は extreme immobilitytonic immobility として明確に区別されます。


5. 実地観察の文脈での使い分け

あなたが先に挙げた
「水場で大型哺乳類がいる間、カエルが動きを止める」
という状況は、

  • 捕獲されていない

  • 不自然な体位でもない

  • 危険が去ればすぐ活動再開

という点から、**擬死ではなくフリーズ(不動化)**と解釈するのが妥当です。


まとめ

  • フリーズと擬死は同一ではない

  • フリーズは発見回避、擬死は捕獲後段階の最終防御

  • 行動の「強度」と「文脈」が異なるため、通常は段階の違う行動として扱われる


 


害獣撃退器のバリエーション豊かな警告音♪【畑の獣害対策】

 

2024年10月上旬 

郊外に広がっていた農地が最近はほとんど使われなくなり、休耕地が増えています。 
その中で細々と営んでいる家庭菜園の横を通りかかったら、けたたましい騒音が聞こえてきました。 
農作物を食害に来る野生動物を追い払うための装置が設置されているようです。 
この辺りの地域では特にニホンザルやニホンイノシシによる食害が問題になっています。 

畑の横に緑色をしたプラスチックの竿が立ててあり、その先に取り付けられた害獣撃退器から、さまざまな警報音や猛獣の鳴き声などが流れていました。 
リピート再生される撃退音のレパートリーをしばらく聞いてみると、パトカーのサイレン、ブザー音、大型車の警笛、爆竹、銃声?(連射)などと、バリエーションが豊かでした。 
人工的な警告音だけでなく、イヌが吠える声、ライオンの咆哮、ブタの悲鳴?など動物の鳴き声も含まれているのが興味深く思いました。 

手前の水路をチョロチョロ流れる水音の方がうるさくて、動画では肝心の警報音があまり聞こえないかもしれません。 
近所迷惑にならないように装置の音量を控え目に下げているのかもしれませんが、それだと害獣の撃退効果も半減しそうです。 
最新型の害獣撃退器は、ヒトの耳には聞こえない超音波を発するのだそうです。 

近くの草むらではコオロギが平気で鳴き続けています。 
害獣撃退器の発する騒音にはもう慣れてしまっているのか、影響されないようです。 

他人様の畑の敷地に勝手に入る訳にはいかないので、私は公道に立ってサトイモの葉の隙間から害獣撃退器を狙い、なんとか正面から撮影できました。 
装置の上面に太陽光パネルがあり、そこから給電しています。 
アラーム音を発するだけでなく、白色LEDが複雑なパターンで点滅していました。 
夜の暗闇では威嚇効果が多少はあるのでしょう。 
明るい昼間だとLEDの点滅は(特に離れると)あまり目立ちません。 

畑でアラーム音を昼も夜も休みなく流し続けると、野生動物に慣れが生じるのも早いはずです。 
もしかすると、畑の横の農道を私が歩いてきたことに赤外線センサーが反応して、アラーム音を鳴らし始めたのかもしれません。 
だとすれば、トレイルカメラと共通の技術が使われています。 

ここで育てている作物としては、サトイモ、青ネギ、トウガラシ、トマトなどが見えます。 
畑の奥にはススキの群落や防風林が広がっています。 

農作物を害獣から守るには、とりあえず電気柵をしっかり正しく設置するのが一番効果があると思うのですが、この家庭菜園では電気柵を設置していません。 
畑の規模が小さいと、害獣対策にあまりコストをかけられないのでしょう。

害獣撃退器の他には、ペットボトルからDIY自作した風車、および既成品の風車が鳥よけと(鳥害対策)していくつかクルクル回っていました。 
関連記事(1、3年前の撮影)▶  




【考察】
この害獣撃退器は、多様な騒音を再生しながら白色LEDも複雑なパターンで点滅していました。
害獣に対して慣れが生じないように苦心しているようです。

様々な鳥獣害対策グッズに対して私が個人的に抱いている懸念も「じきに慣れが生じて効果がなくなるはずだ」という点に尽きます。
音と光による害獣撃退器に果たしてどれぐらい効き目があるのかどうか、いつかトレイルカメラを使って導入前後の防除効果を検証してみたいものです。 

複数種類の対策グッズを組み合わせることが有効とされています。
害獣を追い払うためには視覚、聴覚による威嚇刺激だけでなく、強烈な匂いのするウルフピー(オオカミの尿)なども売られています。


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