2025/10/28

山中の水溜りで水を飲むフクロウと飛び回るコウモリ:8月上旬【野鳥:トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年8月上旬

シーン0:8/1・午前11:47・晴れ・気温35℃(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたま撮れた現場の状況です。 
山林の中に少し開けた湿地帯があり、湧き水が滲み出して浅い水溜りになっています。 
水溜りSに来る生き物を無人センサーカメラで監視しています。 

この期間に登場したフクロウ(Strix uralensis)とコウモリをまとめてみました。 

シーン1:8/4・午後19:26・気温26℃(@0:03〜) 
ある晩にフクロウが水溜まりSの対岸近くに左向きで入水していました。 
監視カメラの存在も含めて、周囲の様子を警戒しているようです。 
ようやく水をちびちびと飲み始めました。 

水場に黒いコウモリが低空で飛来すると、フクロウが見上げました。 
やがてフクロウは対岸に跳んで上陸しました。 
その後もコウモリが飛来したものの、水溜りSに着水することはありませんでした。 
フクロウが飛び立つまで見届けられませんでした。 

コウモリの飛翔シーンを1/3倍速のスローモーションでリプレイ。(@2:04〜) 


シーン2:8/1・午後12:23・くもり・気温33℃(@2:31〜) 
別のトレイルカメラで見張っている、もう一つの水溜りNの昼間の様子です。 


シーン3:8/10・午後21:59・気温23℃(@2:35〜) 
晩にコウモリが監視カメラの近くから飛び去る姿がちらっと写っていました。 


シーン4:8/19・午前11:36・晴れ・気温33℃(@2:48〜) 
暑い日が続くと、水溜りNは少し干上がってきました。 


2025/10/27

ニホンアナグマの幼獣が独りで巣穴から出て未明の林内に突進した謎【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年8月上旬 シーン1:8/3・午前3:56(@0:00〜) 
深夜未明に、ニホンアナグマ(Meles anakuma)の母親♀(右目<左目)が独りで巣穴Rの拡張工事をしています。 
後ろ向きに巣穴Rから出ながら、前脚で土砂を外に掻き出しています。 
その間、2頭の幼獣は、株立ちしたミズキの木の下で格闘遊びを繰り広げています。 

巣穴Lで独り遊びしていたもう1頭の幼獣が、急に外に出てきてそのまま奥の林内へ突進しました。 
幼獣が一丁前に縄張りへの侵入者を追い払ったのかと思ったのですが、吠えたり鳴いたりする声は聞き取れませんでした。 
おそらく独り遊びで追いかけっこを始めたのでしょう。 
そのまま林内で採食を始めたのかもしれません。 


シーン2:8/3・午前3:58(@1:02〜) 
巣穴Rを掘っていた母親♀が何か異変を感じたのか、突進した幼獣の後を追うように林内へ向かいました。 
最後までセット(営巣地)に残って格闘遊びしていた2頭の幼獣も次々に林内へ行きました。 
殿(しんがり)の幼獣個体は、株立したミズキの根元をわざわざ木登りのように乗り越えてから行きました。 
家族一緒に採餌に出かけたようです。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


スギの丸太を調べて飛び去るアカハナカミキリ

 

2024年7月下旬・午後12:30・くもり 

里山で伐採されたスギが山麓の入山口に(ベンチ代わりに?)2本並べて放置されています。 
スギの丸太にアカハナカミキリ(Stictoleptura (Aredolpona) succedanea)が来ていました。 
丸太の側面をせかせかと歩いてから、すぐに飛んで逃げました。 

飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:19〜) 
丸太の側面を横向きで歩いていたアカハナカミキリが、上向きになってから翅を広げて飛び立っていました。 
滑落したのではないことが分かります。 

私には外見でアカハナカミキリの性別を見分けられないのですが、おそらく産卵適地を探索していた♀だと思われます。 
産卵シーンを撮り損ねた?
あるいは、♂が交尾相手を待ち伏せしていた可能性もありそうです。 

『新カミキリムシハンドブック』を紐解いてアカハナカミキリの産卵習性や寄生植物について調べると、
・♀は、針葉樹の立ち枯れや倒木、切り株などに集まり、亀裂や他の昆虫が空けた脱出孔などに産卵します。 
・幼虫は赤っぽく朽ちた材(褐色腐朽材)を食べて成長します。(p3より引用)

Perplexity AIに相談すると、

確認できる資料によると、アカハナカミキリ(Stictoleptura dichroa)はスギ(Cryptomeria japonica)の倒木にも産卵することがあります。

記録・根拠

詳細な観察記録では、本種はマツ科やトウヒ属などの針葉樹の倒木・立ち枯れ木をよく利用し、エゾマツ、アカトドマツ、トウヒ、カラマツ、アカマツ、クロマツなどに加え、スギの倒木でも交尾・産卵行動が観察されることが報告されています。スギは他の針葉樹材と比べてやや乾燥が早く腐朽が進みにくいため、アカハナカミキリが利用するのは伐採後1〜2年程度の材や部分的に腐朽の進んだ倒木が多いと考えられます。roki.main​

生息環境と選好傾向

アカハナカミキリは広葉樹でも発生例がありますが、基本的には針葉樹材での繁殖が中心です。温暖地域ではスギ人工林や伐採地に出現し、倒木や伐木の皮下に幼虫が穿入して成長することが知られています。mushi-blog.seesaa+1​

したがって、現地でスギ倒木上にメス成虫が歩き回っていたり、産卵動作(腹部を材にあてて押し付ける)が見られる場合、それは実際に産卵活動中である可能性が高いです。

 


アカハナカミキリ(Stictoleptura dichroa)は、典型的なハナカミキリ類(Lepturinae)と同様に、成虫が花上だけでなく、枯木や倒木にも出現します。これには性別によるはっきりした行動分化が見られます。

メスの行動

メス成虫は主に針葉樹(マツ類など)の枯木や倒木に産卵します。かなり古くなって腐朽が進んだ木にも卵を産みつけることがあり、産卵管を使って材内部に1粒ずつ卵を産み込みます。観察例では、倒木上を活発に歩き回り、適地を見つけて腹部先端を押しつけるようにして産卵する様子が報告されています。komoro-diary+2​

オスの行動

オスはこのような材にも現れますが、それは交尾相手(メス)を探す目的による場合が多いと考えられています。ハナカミキリ類全般では、オスがメスの発する性フェロモンや行動(産卵活動など)を手がかりに接近し、交尾を試みる習性が知られています。実際に花上や材上で交尾が観察された例もあります。coleoptera.sakura+1​

要約

  • 枯木や倒木上のアカハナカミキリのメスは主に産卵目的。

  • 同じ場所のオスは、メスを探すための交尾待機(探索)行動をとることが多い。

  • 結果として、こうした材の周辺は繁殖行動の重要場所(交尾・産卵サイト)として機能しています。


関連記事(12年前の撮影)▶ アカハナカミキリの飛び立ち 


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