2022/11/30

溜め糞場の下草に軽くスクワットマーキングしただけで通り過ぎるニホンアナグマ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2022年8月上旬・午後20:13・気温25℃
前回の記事:▶ 溜め糞場で排便後にスクワットマーキングするニホンアナグマ♂(アルビノ?・跛行)【トレイルカメラ:暗視映像】

ニホンアナグマMeles anakuma)がスギ林道の緩やかな坂を右から登って来ました。 
いつものアルビノっぽい♂ですが、素人目には後脚の跛行がだいぶ改善されている気がします。 
先天的な股関節の異常とかではなく、例えばノイバラの棘を暗闇で踏んでしまったなどの軽い負傷が回復したのでしょう。 

アナグマはスギ大木の根元を通り過ぎながら、下草に軽く尻の臭腺を擦り付けました。 
今回のスクワットマーキングはいつもよりお座なりに見えます。 
タヌキと共有している溜め糞場sで今回は排便することなく、足早に左へ立ち去りました。 
つまり、便意が無くてもとりあえず縄張りの匂い付けは欠かさないようです。


コウモリが飛来する夜の池でカエルがトレイルカメラを相手に「だるまさんが転んだ」【暗視映像】

 

2022年8月上旬
前回の記事:▶ 霧の立ち込める夜も池を飛び回るコウモリの群れ【トレイルカメラ:暗視映像】

トレイルカメラで山中の泉を見張っていると、いつも通り、夜になるとコウモリが飛来しました。 
今回の注目ポイントは夜行性コウモリの飲水行動ではなく、水面下に潜んでいるカエル(種名不詳)です。 
カエルは変温動物ですから、水中で動き回ってもトレイルカメラが熱源として動体検知することはありません。 
たまたま恒温動物のコウモリが飛来してカメラが起動したときに、水中のカエルが一緒に写っていたのです。
音量を上げてみても、カエルの鳴き声は録音されていませんでした。 

シーン1:午後19:22・夜霧 
冒頭の赤い丸に注目して下さい。 
夜霧が立ち込める池の水面からカエルが顔を出しているようで、両目が暗視カメラの赤外線を反射してギラギラと光って見えます。 


シーン2:午後19:38・霧が減少 (@0:23〜) 
約15分後にコウモリが飛来すると、池のカエルがいつの間にか少しだけ前進していました。
カメラが録画中には、カエルは水中でじっとしています。


シーン3:午後19:44・霧が晴れた 
コウモリが水場の上空を低く飛び回っても、池のカエルは無反応で瞬き一つしません。 


シーン4:午後19:48・晴れ 
カエルに動きなし。


シーン5:午後19:49・晴れ 
カエルに動きなし。


シーン6:午後19:57・晴れ (@1:24〜) 
水中のカエルがいつの間にか再び前進して、落枝の手前まで来ていました。 
まるでカエルがトレイルカメラを相手に「ダルマさんが転んだ♪」をして遊んでいるようです。(イカゲームならぬ、カエルゲーム! )
夜行性カエルの遊泳シーンが記録されていなかったのが残念です。 

ちなみに、午後20:23にコウモリが飛来した時には、池のカエルは居なくなっていました。(映像は割愛) 
おそらく此岸に上陸したのでしょう。 

※ 霧が立ち込める冒頭のシーンのみ動画編集時に自動色調補正を施しています。



 

Netflixで大ヒットしたドラマ『イカゲーム』で登場したように、韓国でも「ダルマさんが転んだ♪」と同じ子供の遊びがあります。
鬼は韓国語で「무궁화 꽃이 피었습니다」(むぐんふぁ こち ぴおっすむにだ:=ムクゲの花が咲きました)と言ってから振り返ります。 
英語圏では、鬼が「Red light, Green light」(=赤信号、青信号)と言って遊びます。 

2022/11/29

クルマバッタモドキが怖くて捕食できないスズメの幼鳥(野鳥)

 

2022年8月上旬・午前7:20頃・晴れ 

河川敷の舗装された遊歩道で、嘴の根元が未だ黄色いスズメPasser montanus)の幼鳥を見つけました。 
親鳥が巣外給餌に来るのを待っているようです。 

スズメ幼鳥は好奇心旺盛で、路上に居た褐色のバッタの周囲をうろついています。 
少し遠くてよく見えませんがが、なんとなくクルマバッタモドキOedaleus infernalis)ですかね? 
バッタは捕食者に狩られまいと長い(棘だらけの?)後脚を持ち上げて誇示し、回り込もうとするスズメに正対しています。 
さっさと飛んで(跳んで)逃げないということは、このバッタは未だ翅が無い幼虫かもしれません。
翼を持った鳥相手に逃げるのは得策ではなく、踏み留まって威嚇するのが正解なのかもしれません。


スズメ幼鳥は、なぜかせっかく見つけた獲物を捕食せずにピョンピョン跳んで離れて行きました。 
バッタの強力な後脚で蹴られることを恐れたのか、バッタの狩り方(対処法)を学んでないのでしょう。 
スズメ成鳥なら、クルマバッタモドキをあっさり捕食できたような気がします。
撮影直後にスズメ幼鳥は飛び立つと、横にある河畔林のニセアカシア樹上へ移動しました。

今思えば、現場に急行してバッタの種類を確かめるべきでしたね。
先を急ぐ用事が合ったので、スルーしてしまいました。


【追記】
西田隆義『天敵なんてこわくない―虫たちの生き残り戦略』を読むと、バッタの捕食回避策を実験で調べた話が書いてありました。
カエルの口にくわえられるとトビヒシバッタは硬直して妙な姿勢をとることが分かった。後ろ足を腹側に垂直に曲げて硬直するのだ。いわゆる死にまねだ。この姿勢をとると、硬く細長い前胸背板、胸の棘、後ろ脚がそれぞれ三次元に垂直に突き出すことになる。これを飲み込むのはいかにもたいへんそうだった。(p129より引用)
トビヒシバッタと私が今回観察したクルマバッタモドキは種類が全く違いますが、後脚を持ち上げて誇示した姿勢は捕食者に食べられにくくする働きがありそうです。
しかし、カエルと違ってスズメは嘴を使って食べにくいバッタの後脚などを毟り取ることが可能です。
本の筆者もイナゴの佃煮を試食した経験から同じ推論に至ります。
私がなるほどと思ったのは、後ろ脚が食べるのにじゃまになることだった。飲みこむときに後ろ脚がのどにひっかかって飲みこみにくいのだ。おまけに後ろ脚のすねにあたる部分にはやすりのような棘がびっしりとあり、これがのどをいがいがにするのだった。(p151より引用)
逆に、
(後脚を)自切することにより、イナゴは鳥の捕食をうまく逃れていた。(p152より引用)

(セグロセキレイとホオジロの)2種はイナゴ本体を食べるのではなく、自切させた後脚をもっぱら食べていた。イナゴの本体は彼らには大きすぎて飲みこむことはできない。このことから考えると、自切はイナゴにとっては捕食回避の手段だが、セキレイやホオジロにとってはむしろ自切を利用して後脚を食べるのが効率的な採餌といえるかもしれない。(p164より引用)

バッタの自切行動についてこれまで私は注目してこなかったので、今後の課題です。 

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