2022/07/18

モンキチョウ♂2頭からの求愛を拒否して逃げ回る♀

 

2021年11月上旬・午後13:35頃・晴れ
前回の記事:▶ しつこく求愛中のモンキチョウ♀♂にモンシロチョウが乱入すると…

河川敷の草地で白い翅のモンキチョウ♀(Colias erate poliographus)がムラサキツメクサ(=アカツメクサ)の葉に止まっています。 
黄色い翅の♂が♀の正面に止まり、翅を小刻みに羽ばたいて熱烈に求愛していました。 
しかし♀は既に交尾済みのようで、新たな♂との交尾を拒否しています。 
♀が嫌がって飛び去ると、♂もすかさず飛んで♀を追いかけます。 
♀は近くのムラサキツメクサの葉に止まり直すと、改めて明確に交尾拒否姿勢をしています。
翅を開いて腹部を高々と持ち上げるのがシロチョウ科の♀に特有の交尾拒否行動です。 
新たに別個体の♂(黄色い翅)も飛来して、求愛行動に参戦しました。 
しつこいセクハラに堪りかねた♀は慌てて逃げ出し、♂2頭が追いかける展開になりました。 
計3頭のモンキチョウが低空で乱舞しています。 
三角関係という訳ではなく、この♀はもう♂と交尾したくないのです。

黄色い翅の♂は脈なしと諦めたのか♀を見失ったのか分かりませんが、白い翅の♀はなんとか♂を振り切りました。 
土手に咲いたカタバミに訪花すると、ようやく落ち着いて吸蜜を始めました。 
モンキチョウ♀1♂2の求愛および交尾拒否行動を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。

2022/07/17

オニグルミ堅果に残るアカネズミの食痕@河畔林

 

2022年5月中旬 

河畔林でニセアカシア(別名ハリエンジュ)の木の根際に転がっていたクルミの殻が気になって拾ってみました。 
オニグルミの堅果の側面2箇所(反対側)に丸い穴がくり抜かれていて、中身はすっかり食べられていました。 
これはフィールドサインの本でよく紹介されているアカネズミApodemus speciosus)の典型的な食痕です。 
熊谷さとし、安田守『哺乳類のフィールドサイン観察ガイド』によると、
アカネズミの代表的なフィールドサインといえば、オニグルミの「2つ穴食痕」だ。両側の合わせ目上に2つの穴を空け、穴から中身をかき出して食べる。内部にはかき出した際についた門歯(切歯)のひっかき傷が残る。固い殻のある食べ物は共通してこの食べ方をするらしく、オニグルミだけではなく、サワグルミやウメの種子も同じような2つ穴食痕になる。(p132より引用)
フィールドサインに関する本を読んでいて気になるのは、ヒメネズミの食痕である可能性はないのか?という点です。 
アカネズミの食痕と言い切れるのでしょうか?
やや小型のヒメネズミはクルミの実に歯が立たないのかな? 
インターネットで検索すると、答えが見つかりました。
クルミの食痕ですが、リスはクルミを割って食べますが、アカネズミは穴を開けて食べるので区別できます。ヒメネズミは体が小さく力が弱いためか、クルミは堅いので、食べるのは難しいようです。また、経験の乏しい若いリスやネズミが食べたクルミは、削られた部分の割合が多くなっているので、経験豊富な大人が食べたものと区別できます。 縫合線上に2つの穴をあけるのが、(アカネズミの:しぐま註)効率の良い食べ方。(仙台市太白山自然観察の森情報誌『森のおくりもの』2011年2月号のPDFより引用)

このクルミの実は川の上流から漂着した可能性もありますが、発見現場の5m以内にオニグルミの木が自生していました。 
冬ごもりに備えて野ネズミが秋の間にクルミの実をせっせと貯食したのでしょう。 
実はここはタヌキの溜め糞場rvで、トレイルカメラを長期間設置していた場所です。 
夜な夜な撮れた暗視映像を見ていると、ニセアカシアの根元に野ネズミの巣穴(隠れ家、食堂)があるではないか?と推測していました。 
今回クルミの食べ残しが見つかったことで裏付けられました。
関連記事(1,6年前の撮影)▶  
トチノキの種子に残るアカネズミ?の食痕 
タヌキの溜め糞場にクルミの実を埋めて貯食する野ネズミ【暗視映像:トレイルカメラ】


※ この動画はクルミの実を拾い直したtake2です。 
何気なく拾い「あっ! 野ネズミの食痕だ!」と気づいてから木の根元に戻し、改めて動画で記録しました。 
地面に元々置かれていたクルミの向きは少し変わってしまいましたが、下に掲載した全景写真に初めの状態が写っています。

2022/07/16

冬の虹

 

2021年12月中旬・午後15:30頃・くもり(一部は青空)

小雨が少し降った後、夕日を浴びた東の空に大きな虹が出ました。 
当地(日本海側の雪国)で冬に虹を見るのは珍しい?と思い、記録しておきます。 
未だ根雪が積もる前でした。
私が気象に詳しくないので、たんに見落としているだけかもしれません。 

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