2022/07/15

河畔林のタヌキ溜め糞場を夜に訪れる謎の虫【暗視映像:トレイルカメラ】

 

2022年5月上旬・午後21:55頃 

河畔林に残されたタヌキの溜め糞場rvを監視するトレイルカメラに夜行性の妙な虫が写っていました。 
赤外線の暗視映像で画面の右下隅に見える黒々とした塊がホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の溜め糞です。 
赤い矢印にご注目ください。 
小さな黒い虫が林床の小さな穴から地上に這い出てきたように見えました。 
巣穴から外に出てきたのか、それとも成虫が羽化したのでしょうか? 
糞便臭に誘引されるようにほぼ真っ直ぐ歩いて溜め糞へ近づきます。 
林床をランダムに探索歩行しているようには見えません。 
ようやく溜め糞に到達したのに、糞に触れると驚いたように少し避けました。 
もう1匹、謎の虫が先客として来ていたのに、互いに没交渉でした。 

糞食性の昆虫だと思うのですが、私の知る限り、糞虫と呼ばれるグループ(甲虫)の成虫が現れるのは夏になってからです。
未だ早春なので活動している昆虫の数は少なく、昼間に現場で目撃したのはハサミムシやダンゴムシぐらいです。 
ちなみに後日、5月中旬にはここでベッコウバエの成虫を見ています。 
カメラの設置位置が高過ぎて、小さな虫がしっかり見えないのは残念でした。
昆虫以外の節足動物かもしれません。
謎の虫の正体を突き止めるには、夜に現場入りして自分の目で調べるのが一番です。
しかし、夜行性のタヌキと鉢合わせする可能性があり、警戒したタヌキが溜め糞場に来なくなってしまったら本末転倒です。

今回トレイルカメラが何に反応して起動したのか不明です。 
もちろん、こんな小さな昆虫(変温動物)に反応するはずはありません。 
つまり、これは偶然撮れた映像です。

2022/07/14

早春の休耕地で採食する足輪付きのレース鳩(野鳥)

 

2022年4月下旬・午後12:50頃・晴れ 

春になり、枯草ばかりだった休耕地に緑の草が少し生え始めました。 
その刈田に隣接する休耕地で2羽のカワラバト(=ドバト;Columba livia)が歩きながら採食していました。 
2羽は♀♂つがいなのか、つかず離れず地面を啄んでいます。 
実は同じ休耕地でカワラヒワも1羽、採食していました。(映像なし)

撮影中は気づかなかったのですが、映像をじっくり見直すと、左の個体が右足に個体識別(個体標識)用の水色の足環(リング)を付けていました。 
レース鳩の愛好家に飼われていた個体が逃げて野生化したのでしょうか? 
家出したのかレース中に迷ったのか分かりませんが、しばしの自由を楽しんだ後は自力で鳩舎に飛んで帰るのかな?
足輪には番号や記号も印字してあるはずですけど、ズームインしても読み取れませんでした。 
右の個体は無印です。
関連記事(9年前の撮影)▶ ドバト(野鳥)の白変種:足輪付き
ドバトの採食行動の記録としては大して面白くもない動画ですけど、早春は被写体が少ないので、暇潰し(練習)に撮ってみました。 
フィールドでとにかく何でも撮ってみると、「数撃ちゃ当たる」で時々ささやかな発見があります。
デジタルファイルですから、不要な失敗動画は後で削除すればよいのです。

2022/07/13

河畔林の獣道を歩く夜行性ハクビシン?【暗視映像:トレイルカメラ】

 



2022年5月上旬 

河畔林にあるタヌキの溜め糞場rvを監視する無人センサーカメラ(トレイルカメラ)に謎の夜行性動物が写りました。 
ニセアカシアの立木の奥にある獣道を右から左へ(川沿いを下流へ)歩き去りました。 
全身の体型が細長いのでホンドテン、ハクビシン、ニホンイタチなどが候補として考えられます。 
どうも尻尾の先が黒い気がするので、おそらくハクビシン(白鼻芯、白鼻心;Paguma larvata)ではないかと思います。
ハクビシンは毎回タヌキの溜め糞に全く興味を示さずに横を素通りします。 

シーン1:5/3・午前3:20 
シーン2:5/8・午後22:26 

1/3倍速のスローモーションでリプレイ。 
(シーン2もスローでリプレイしたつもりが、なぜか動画編集のミスで、シーン1の再々リプレイになってしまいました…。) 

立木の背後の獣道にも別のトレイルカメラを仕込んでみたくなりました。 
ハクビシンに限らず、様々な獣が夜に行き交っているようです。 
カメラの台数が少なくてやり繰りが大変なのですが、後日試してみると…。 


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