2022年5月上旬・午後20:00頃
平地の河畔林でタヌキ溜め糞場rvを監視しているトレイルカメラ(無人センサーカメラ)には、たまに予想外(想定外)の生き物が写っていて、それもまた楽しみの一つです。
画面左のニセアカシア(別名ハリエンジュ)立木の幹を大きな幼虫が下って行きます。
赤い矢印の部分にご注目ください。
尺取虫タイプの歩行運動ではなく、蠕動運動で前進していました。
このときトレイルカメラが何に反応して起動したのか不明です。 (幼虫は変温動物ですから、トレイルカメラのセンサーは反応しません。)
夜行性の蛾の成虫(いわゆる夜蛾)が夜に飛び回るのは珍しくありませんが、幼虫の活動が目に止まる機会は少ないので、記録しておきます。
赤外線の暗視映像では幼虫の模様の色が分からないのが残念です。
私は現場の状況を知っているので「雪国で早春の時期にしてはかなり大きなイモムシだ!」と映像から分かるのですが、大きさを伝える比較対象物がありません。
幼虫で越冬するタイプの蛾の幼虫でしょう。
(蝶の幼虫である可能性は?)
樹上で育った終齢幼虫が地面まで降りて地中で蛹化するつもりなのかもしれませんが、動画は尻切れトンボで終わってしまいました。
材内に穿孔するカミキリムシ類の幼虫が穴から出てこのように幹を下ることがあるのでしょうか?
カミキリムシの幼虫にしては形状が違う気がしますし、坑道の外ではこれほど自在に徘徊できないと思います。
これらの情報からイモムシの種類を推理できる達人がいらっしゃいましたら。教えてください。
近くにブナ科の木は生えていません。
少し離れた地点にオニグルミの大木がありました。
関連記事(14年前の撮影)▶ ゴマフボクトウ(蛾)の幼虫
私がこれまで自分で見つけたニセアカシアを食樹とするイモムシの例はこちらです。