2021/04/12

ガソリンスタンドにクルミを投下して割るハシボソガラス(野鳥)

 

2020年11月下旬・午後13:50頃・くもり 

交通量の多い国道沿いで建物にハシボソガラス(Corvus corone)が飛来して屋上の縁に止まりました。 
どこからか拾ってきたクルミ(おそらくオニグルミ)の堅果を嘴に咥えています。 
屋上の縁でクルミの実を持ち歩いている間に、カラスはうっかり屋上の敷地内にクルミを落としてしまいました。 
慌てて取りに行き、屋上の縁に戻って来ました。 
クルミを足で押さえつけて嘴でコツコツとつついても硬くて割れません。

ハシボソガラスはクルミを咥えたまま飛び立って急上昇すると、空中でクルミを離して下に落としました。 
どうやら落としたクルミの実がガソリンスタンドの敷地内で転がって、カラスも見失ってしまったようです。 
物陰の下を覗き込んでクルミの実を探しています。 
頭を下げ、嘴を横に寝かせるように路面に付けていました。 
これは以前、浅い水たまりで水を飲んだときにも観察した嘴の特殊な使い方です。
▼関連記事(11ヶ月前の撮影) 
ハシボソガラスが浅い水たまりで水を飲む方法(冬の野鳥)
動画をスロー再生すると、ハシボソガラスは何か小さな固形物を拾い食いしていました。 
(ガソリンスタンドの濡れた路面から水を飲んだ訳ではありません。) 
おそらく空中投下によるクルミ割りに成功し、粉々に砕け散ったクルミの種子の破片を食べたのでしょう。 

番(つがい)相手と思われる別個体が左から別個体が歩いて登場しました。 
仲間が何を食べているのか興味津々です。 
仲間のクルミ割り行動の一部始終を見ていたはずですから、きっと真似できるでしょう。

賢いカラスのくるみ割り行動と言えば、交差点の路上にクルミを置いて通りかかる車のタイヤに割らせる例があまりにも有名です。 
しかし私はそのやり方をするカラスを実際に見たことがありません。 
私が普段通っているフィールドは過疎地で車の交通量が少ないために、当地の田舎カラスは車をあてにせず専ら固い舗装路への投げ落とし行動でクルミを割っています。 
今回の現場は交通量の多い国道沿いだったので、交差点で車に割ってもらうかな?と期待したのですが、クルミの割り方は変わり映えしませんでした。 
やはり当地のカラスにはスマートなくるみ割りの文化が伝来していないようです。 
今回のハシボソガラス個体は、交通量の多い大通りではなく、横にあるひと気のないガソリンスタンドの敷地内にクルミを落としました。 
車がひっきりなしに走って来る国道にクルミを落としてしまうと、危なくて割れた実を取りに行けないのでしょう。 
交差点と信号機の仕組みを理解してくるみ割り行動に利用する方法をいつか編み出してくれるかな? 
 

落葉した秋の山林で急斜面を登るニホンザルの群れ

 

2020年11月下旬・午後13:00頃・晴れ 

川沿いの刈田の農道を歩いていたら1頭の野生とニホンザル(Macaca fuscata fuscata)遭遇しました。 
驚いた猿は橋の袂へ慌てて走り去り、橋の道路ではなく鉄骨を渡って対岸へ逃げて行きました。 
このとき残念ながらカメラのバッテリーが切れていて、撮り損ねてしまいました。 
実はその前から川の対岸からイヌが吠えているような鳴き声がして、気になっていました。 
改めて耳を澄ますと、繁殖期(発情期)のニホンザルたちが騒ぐ悲鳴・鳴き声♪でした。 

 (映像はここから。) 
急いでカメラのバッテリーを交換してから川の対岸の山を探すと、落葉した雑木林の急斜面をトラバースしたり登って行く数頭のニホンザルが辛うじて見えました。 
冒頭の個体は子ザルのようです。 
急斜面を元気に駆け上がっていますが(直登)、茂みに隠れてすぐに見失ってしまいました。 

続けてもう一頭が下の川から登って来ました。 
互いに絡み合ったフジ(藤)の太い蔓に腰掛けて一休み。 
こちらに背を向けていましたが、立ち上がって遊動を再開する際、股間に紅潮した睾丸が見えたので、♂成獣と判明。 
顔も真っ赤で、発情しています。 
落ち葉に覆われた急斜面をトラバースして行きます。 

3頭目の個体は若い子ザルでした。 
冬の豪雪で根曲がりした木の幹に腰掛けて小休止。 
これぞまさしく「サルノコシカケ」ですね。 
すぐに遊動を再開すると、急斜面を斜めに登って行きます。 
途中で下草に付着した何か(虫?)を手掴みで食べました。 
大量の落ち葉で敷き詰められた急斜面を登るのは滑りやすくて嫌なのか、倒木の上を選んで歩いて行きます。

 

2021/04/11

飛んでいるハイタカにモビングを仕掛けるハクセキレイ?(野鳥)

 

2020年11月下旬・午前11:20頃・くもり 

おそらくハイタカ(Accipiter nisus)と思われる小型の猛禽が郊外の農地の上空を飛び回っていました。 
ヒラヒラという羽ばたきと滑空を交互に繰り返しています。 
種類を見分ける識別点である翼の下面の斑紋が逆光でよく見えず残念でした。 

そのハイタカに対して、気の強い小鳥がチュンチュン♪と鋭く鳴きながらモビング(擬攻撃)を仕掛けていたので驚きました。 
逆に天敵の猛禽に怯えて必死に逃げ惑っていたのかもしれませんが、同一個体が繰り返し戻ってきてハイタカに挑んでいた(ように見えた)ので、モビングだと思いました。 
ただし今回の小鳥はハイタカの飛行高度よりも終始低く飛んでいたので、モビング好きなカラスが仕掛ける空中戦ほどの迫力はありませんでした。
▼関連記事(2、5年前の撮影) 
・チョウゲンボウ♂をモビングするハシボソガラスの群れ(野鳥) 
・チョウゲンボウ(野鳥)をモビングするハシボソガラスの空中戦
急降下による狩りが得意なハイタカに対して、小鳥が下から飛んで向っていくのはとても勇気のある行動だと思います。 
ハイタカの方は特に眼中にないというか、ほとんど相手にしていません。 
それでも飛んでいるハイタカを牽制して縄張りから追い払ったように見えました。

残念ながら背景が薄暗い曇り空のために、カメラのAFが飛んでいる被写体にすばやく合焦してくれませんでした。
おまけに、カメラを空に向けても周囲の電線が邪魔です…。 
この勇気ある小鳥は、波状に飛ぶことからセキレイ類のような気がします。 
川に近いこの辺りでは、ハクセキレイ(Motacilla alba lugens)が優占種です。 
動画のクオリティはいまいちですけど、個人的に珍しい出来事なので、忘れないように記録しておきます。 

※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 
手ブレ補正も色調補正も今回は逆効果になるので施しませんでした。 


【追記】
私は初め、この猛禽はてっきりチョウゲンボウだろうと思ったのですが、YouTubeのコメント欄にて、The Wildlife Photographerさんから「チョウゲンボウではなくハイタカ」とご指摘いただきましたので訂正しておきます。
That's actually an accipiter nisus, its wings are too broad to be an falco tinnunculus

ハイタカ(Accipiter nisus)を見れたのはこれが生まれて初めてです。

まさか平地で出会えるとは思って無くて、検討する選択肢から外してました。

手元にある図鑑でハイタカを改めて調べてみました。

羽ばたきと滑翔をまじえて直線的に飛び、帆翔して旋回する。(『フィールドのための野鳥図鑑:野山の鳥』p15より引用)


ハイタカは、小鳥類を専門に獲物として狩りをするタカだ。(中略)小鳥たちが警戒の声を出し、おかしいと思ったらハイタカが姿を見せた。鳥たちの行動が急に変化したら、ワシタカ類が現れた確率が高い。(『やまがた野鳥図鑑』p19より引用) 

ということは、今回見たセキレイの行動はモビング(擬攻撃)ではなくて、捕食者の出現でパニックになっただけかもしれません。

登場したハクセキレイ(?)が複数個体という可能性もあります。

セキレイのあの飛び方が一番ハイタカに襲われにくい緊急回避法なのかな?


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