2011/01/18

フキバッタの産卵(未遂)




2009年8月下旬

山で砂利道の坂を登っていたら、産卵しているフキバッタの仲間(種名不詳)♀を見つけました。
左後脚のふ節が欠損しています。
気に入った場所が見つかると、グイグイと尾を地面に差し込みます。
産卵を始めると全く逃げないので、周囲の砂利を横から少しずつ取り除いて尾端を露出させてみました。
しかし卵塊らしきものは見つかりません※。
発掘するのは産卵が済んでからすべきだったかもしれません。
やがて♀は地面を均し始めました。
尾端の尾毛が指のように器用に動き、砂利を掴んで転がすのに驚きました。
私が周囲の砂利を除いたため、尾端は空しく空を切ります。
虫の本能行動ではよくあるように、うまく埋め戻せなくても気にせずプログラムを遂行するようです。
一仕事終えた♀は跳んで退場。
お疲れ様でした。

《追記》
「虫の音掲示板」で質問したところ、バッタは穴を掘っても場所が気に入らなくて産卵しないことはよくあると教えて頂きました。
産卵後に地面を均していると思った行動も、単に尾毛で地中の様子を探っていただけのようです。

※ トノサマバッタの場合は泡状の白い卵鞘を産卵するそうです。
フキバッタは違うのだろうか。
それとも邪魔された今回は産卵未遂?

『バッタ・コオロギ・キリギリス生態図鑑』p29によると、
バッタは、尾端にある産卵器を使って土に穴を掘り、カマキリのように卵鞘をつくり、卵をまとめて産みつける。



関連記事(13年後の撮影)▶ ハリギリ倒木の幹の縦溝に産卵するミカドフキバッタ♀の群れ 

 

 


ジョロウグモの網で戦うコガタスズメバチvsキイロスズメバチ



2009年8月下旬

獲物を探索して木の間を飛んでいるコガタスズメバチVespa analis insuralis)を眺めていたら、突然キイロスズメバチVespa simillima xanthoptera)を追い回し始めました。
二匹ともジョロウグモNephila clavataの網に偶然ぶつかり、宙吊りになりました。
互いに大顎で噛み付いたり毒針で刺そうと必死で戦います。
しばらく暴れていましたがコガタスズメバチが体格差を生かして勝ったようです。
網にぶら下がったまま肉団子を作り始めました。
ときどき激しく羽ばたいてクモの糸を振り切ろうとしています。
最後は網を振り切って落ちるように飛び去りました。
この間、クモの網は激しく揺れたものの、ジョロウグモは全く喧嘩に干渉しませんでした。
漁夫の利を得るかと内心期待したのですが、恐ろしく危険な相手ですから無用のとばっちりを避けたいのでしょう。

※ オオスズメバチ/コガタスズメバチの区別で迷いました。
識別点である頭楯下の突起数は拡大写真でも微妙です。


しかし胸部の小楯板が真っ黒で褐色紋が見当たらないのでコガタスズメバチだと思います。
 


オオハキリバチ♀の泥集め




2009年8月下旬

林道の泥濘で見慣れない黒い蜂が泥団子を集めていました。
目視ではマルハナバチぐらいの大きさ。
ヒゲおやじの投稿掲示板」にて問い合せたところ、オオハキリバチMegachile sculpturalis )と教えて頂きました。
巣材は樹脂とのことですけど、育房の仕切りや戸締りに泥を用いるそうです。



  【追記】

少し経験を積んだ今なら、同じ場所で粘って待ち構え、蜂が繰り返し採土に訪れる様子を観察できたと思います。


翌年、オオハキリバチの営巣を詳しく観察する機会に恵まれました。
持ち帰った泥玉で巣穴を閉鎖する行動の映像はこちら→「オオハキリバチによる巣穴の閉鎖:4砂粒」。

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