2024年8月上旬・午後12:30頃・晴れ
里山で湧水湿地帯の周囲にあるスギ植林地の林床でハキリバチ科の一種の♀がヌスビトハギの葉をくり抜いてせっせと巣材を集める様子を撮影していると、必ずしも毎回スムーズに葉片を切り取ってはいないことが分かりました。
シーン1:(@0:00〜)
ヌスビトハギの葉の縁にしがみついて大顎で丸く切り抜き始めたのに、私がカメラのレンズを近づけたらピントが合う前に飛び去ってしまいました。
警戒したのか、それとも葉に触れてみて初めて状態が巣材として気に入らなかったのかもしれません。
1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
※ 蜂の羽音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。
ハキリバチ♀のNGシーンと言っていいのか分かりませんが、240-fpsのハイスピード動画でも面白いシーンがいくつか写っていました。
シーン2:(@0:22〜)
せっかく長楕円形に切り抜いたヌスビトハギの葉片を抱えて飛び立とうとしたら、葉から転がり落ちてしまいました。
それでも大事な荷物を落とすことなく、なんとか空中で体勢を立て直すと、ホバリング(停空飛翔)しながら定位し、巣の方向へ飛び去りました。
シーン3:(@1:59〜)
慌てて撮り始めたので、蜂にピントがしっかり合っていません。(奥ピン)
ハキリバチ♀は、ヌスビトハギの葉の中でも、すでに切り抜き穴がある葉を選んでいるようです。
巣材植物をなるべく無駄なく利用するというよりも、巣材に適した葉をいちいち吟味する手間が省けるからでしょう。
今回はなぜか作業の終盤で中断すると、切りかけの葉片を手放し、次の葉を探しに飛び去りました。
素人目には、切り取りに失敗したようには見えないのですけど、「弘法も筆の誤り」ならぬ、「ハキリバチも大顎の誤り」ということがあるのですね。
私が邪魔したせいではないと思います。
撮影を続けたまま私が立ち上がると、奥ピンが解消され、ハキリバチ♀の探索飛翔がしばらく写っていました。
シーン4:(@3:48〜)
スビトハギの葉から今回は大雑把な形状で切り取っています。
切り取り作業中に姿勢を崩してしまったせいかもしれません。
葉片を抱えたまま完全に切り落としても、下にある別な葉が蜂ごと受け止めました。
これはイレギュラー(想定外)な事態です。
ハキリバチ♀は、上下逆さまの状態からどうやって立ち直るのでしょうか?
抱えた葉片をくしゃくしゃに丸め、足を使って根返りを打つように下の葉から転がり落ちながら、羽ばたいて飛び去りました。
【考察】
昔ながらの『ファーブル昆虫記』などを読んでいると、昆虫の本能行動は生まれつき完璧な印象を受けるのですが、実際ハキリバチ♀は葉片を切り抜く際に色んな失敗もしていて微笑ましいです。
臨機応変な対応に感心しました。
クズハキリバチ♀との比較
関連記事(5年前の撮影)▶ クズハキリバチ♀は巣材を切り取る葉を選り好みする【HD動画&ハイスピード動画】
0 件のコメント:
コメントを投稿