2026/03/02

地中に埋めておいたオニグルミ堅果を掘り出して貯食場所を変える初冬のニホンリス【トレイルカメラ】銀杏に興味なし

 


2024年12月上旬 ニホンリスSciurus lis) 

シーン0:12/3・午前8:41・晴れ(@0:00〜) 
明るい日中にたまたまフルカラーで撮れた現場の様子です。 
里山のスギ林縁で朽ち果てた倒木の端に給餌箱を固定し、拾い集めてきた銀杏(イチョウの種子)で一杯にしました。 
独特の異臭がする銀杏をニホンリスSciurus lis)は持ち去って貯食するでしょうか? 
言い換えると、リスはイチョウの種子散布を助けるでしょうか? 

ところが予想外の展開になりました。 実はすぐ近くにオニグルミの大木が聳え立っています。 

シーン1:12/5・午前8:13・くもり(@0:03〜) 
倒木の背後の林床でリスが穴掘りしています。 
予め地中に埋めて隠しておいたオニグルミの堅果を掘り出すと、口に咥えて手前に運んで来ました。 
リスの口元にオニグルミの黒い堅果が見えます。 
黒色はオニグルミのタンニンに由来します。 

しばらくすると、左下から再びリスが戻ってきました。 
倒木の下で立ち止まると、前足で深い穴を掘り始めました。 
貯食しておいたクルミの堅果を掘り出したようですが、手前に生い茂った草木の葉が邪魔です。 
掘り出し物のクルミを運んで、左下手前に向かいました。 



シーン2:12/5・午前8:15・くもり(@1:17〜) 
40秒後、ニホンリスが倒木の上に乗って、銀杏が詰まった給餌箱を覗き込んでいました。 
ところが見慣れない銀杏や異臭に警戒しているのか、それ以上は餌箱に近寄らず、右往左往しています。 
それにしても、リスの尻尾は思った以上にふさふさしていますね。

結局リスは銀杏を気に入らなかったようで、倒木の右端から奥の林床に飛び降りました。 
シダ(種名不詳)の茂みに隠れてから、すぐに出てきて左下手前に立ち去りました。 


シーン3:12/5・午前8:21・くもり(@1:35〜) 
5分後に、倒木の右奥の林床をリスがうろちょろしています。 
常緑?のシダの株の根元に頭を突っ込んで、何かしています。 
貯食行動に関係してそうですが、右手前にあるフジの太い枯れ蔓が邪魔で、リスがよく見えません。 
何かひと仕事を終えたリスが手前に駆け出し、倒木の右端を蹴って右手前へ跳びました。 
その後もリスが戻ってきて、同じ地点(シダの根元)で何か作業しています。 


【考察】 
ニホンリスは結局、給餌箱に入らず、銀杏(イチョウの種子)を食べたり持ち去って貯食したりしませんでした。 
この山中にイチョウの木は自生しないので、リスが銀杏の匂いを嗅ぐのは初めてのはずです。 
酪酸に由来する独特の異臭でリスが銀杏を忌避したとすれば、それはそれで興味深い結果です。 

見慣れない銀杏なんかに構っている暇はなく、雪国のリスは冬に備えてオニグルミの貯食作業に忙しそうです。 
以前地中に貯食しておいたオニグルミの堅果を掘り出して、隠し場所を変更しているようです。 
地中に埋めておいたクルミ堅果を掘り出すのは、かすかな匂いで嗅ぎ当るのか、それとも記憶を頼りにしているのでしょうか? 


つづく→


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